2013年04月06日
PTS MAGPUL 製 PDR-C オーバーホール 分解編
やっと入手したPTS MAGPUL製 PDR-C 早くも分解&チューニングをします。
2回に分けて PDR のオーバーホール解説をしていきましょう。
今回は、其の分解編やで~。

箱だしでも使えるのか?調整は必要なのか?
壊れたときに部品の流用は出来るのか?
その辺も分解しながら見ていきましょう。
まだ初速を測る時の数発しか撃ってませんがネ...。
2回に分けて PDR のオーバーホール解説をしていきましょう。
今回は、其の分解編やで~。

箱だしでも使えるのか?調整は必要なのか?
壊れたときに部品の流用は出来るのか?
その辺も分解しながら見ていきましょう。
まだ初速を測る時の数発しか撃ってませんがネ...。
メカボックスの取り出し
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チークライザーを外します。
チークライザーラッチを押して...

チークライザー前方をぱかっ!と持ち上げます。

ストックス ラバーバットを外します。
上側からめくり取ります。

3本のフレームロックピンを外します。

パカっと!上にアッパーレシーバーを引き上げます。
フレームにとめる、ミミを折らないようにしましょう。

アウターバレル&チャンバーを取り外します。
バレルクランプアッパーのネジ4本を緩めます。

バレルはバレルクランプアッパーのみで固定されています。
これでバレルは取り外せるのですが、
ちょうどノズルが最前進していたのでチャンバーにノズルが引っかかり
外れてくれませんでした。
このままメカボックスも外すしかありません。

マガジン挿入口奥のねじ2本を外します。

ストック下側のねじ2本を外します。
これでメカボックスの固定は解けグラグラと動くはずです。

メカボックス左側のファイヤリングプレート(ロッド側)を取り外します。

メカボックス右側のマガジンリリースプレートを取り外します。

ネジとスプリングがいっぱいです。
取り外すときにスプリングを飛ばさないようにしましょう。

メカボックスを少し持ち上げたらバレルが取り出せました。

配線がバレルクランプロアで止まっていますので取り外します。
ネジ2本です。

ここまで作りがタボールにすごく似てますね。
同じブルバップだから?とかパクリ?言うよりは、
生産工場が同じ、設計者が同じ なのかもしれません。

トリガーボックスも分解しましょうか?と開けてみたら、
やっぱりやめた。特に何もやる必要ないですからね。
今回は何もしません。
トリガーフィーリングが気に入らなかったらまた分解するかと思います。

メカボックスをフレームより引き上げます。
長い配線を引っ掛けないように丁寧に扱いましょう。

これで各ブロックに分解できました。
これまた同じブルパップ式銃のステアーと比べると、
分解が容易がコンセプトの銃とは違いめんどくさいですね。
メカボックスの分解
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専用設計のメカボックスです。
当初P90かファマスのメカボックスの改良型か?
と言われていましたが、タボールの改良型ですね。

スプリングガイドカバーを取り外します。
大き目のマイナスネジですので、スクレイパーで えいっ!と...。

六角レンチでスプリングガイドを押しながら90度回すと取り外せます。

これは便利、スプリング交換が容易です。
スプリングガイドはスライドベアリング付です。

メカボックス左側のファイヤリングプレート(スイッチ側)と
ラッチリリースプレートを取り外します。

ラッチリリースプレートにはスプリングが付いていますので
なくさないようにしましょう。
逆転防止ラッチをフリーに出来る便利な銃ですね。

ギアボックス上部のギアボックスクランプをスライドさせ取り外します。
硬いのでマイナスドライバーを当て、プラハンでドライバーを叩くとよいでしょう。

モーターとマイクロスイッチがハンダ付けで止められています。
メカボックスを開けるときに引っかかってしまうので、配線を取り外します。
メカボックス止めているネジは9本です。

メインスプリングを取り外してありますので、「バビョーン!!」はございません。
そしてすごくシンプルです。

タペットプレートスプリングを取り外します。

ピストン廻り一式を取り外します。
シリンダーはフルシリンダーです。
インナーバレルが260mmですので、普通なら加速シリンダー
の方が効率が良いと思いますがロングレンジチューンにするなら
これもアリかもしれません。

ギア3点を取り外します。
普通のギアですが、出来はいいです。

逆転防止ラッチを外します。
取り付け方を覚えておきましょう。

カットオフレバーを取り外します。
見慣れないカットオフレバーとスプリングですね。

ピストンアンドピストンヘッドはポリカーボネート材です。
ヘッドにスライドベアリングが取り付けられています。
スプリングガイドのスライドベアリングとで
ダブルスライドベアリングです。
初めからチューンドガンな感じですね。

メカボックスの分解はこれで終了です。
部品をきれいに洗浄してなくさないように保管しましょう。
バレル&チャンバーアッセンブリーの分解
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チャンバーを分解しましょう。
チャンバー前方のノックピンを抜くと
アウターバレルから勢い良くインナーバレルが飛び出します。

チャンバーを押さえつけノックピンを抜きます。
かなり硬いです。

インナーバレルはCリングを取りはずし引き抜くだけです。

ホップ調整ダイアルはOリングで止まっています。
回しながら前に押し出すと外れます。

ホップ調整ダイアルが緩過ぎで射撃を繰り返すと調整がずれてしまいそうです。
何か対策を打たないとなりませんね。

バレル&チャンバーアッセンブリーの分解はこれで終了です。
こちらもなくさないように保管しましょう。
アッパーレシーバー内部の分解
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左右切り替え式エジェクションポートを取り外します。
ネジ1本です。

PDRが実銃として出たら、こんな物で左右に空薬莢を振り分けれるんでしょうか?
すぐジャムりそうですよね。w

エジェクションセレクターハウジングを取り外します。
ネジ2本です。

チークライザーラッチのスプリングが止まっています。
飛ばさないようにしましょう。

チャージングハンドルノブは小さなツマミを押すと外れます。
なぜか?拘ったイイ作りです。

ダミーエジェクションポートとダミーチャージングハンドル一式が取り外せました。

PDRはグリップ内に小さなバッテリーしか収納できない欠点を持ちますが、
これでアッパーレシーバー上部に長めのリポバッテリーが搭載できるようになります。
私はこの1本で1日ゲームが出来ます。
各部品の検証
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チャンバーパッキンはシリコン製でしょうかね。
赤いパッキンを裏返すときに折れると素材が白く濁りました。
内部コブはPDIのWホールドチャンバーパッキンに似てますね。

ホップアップバッキング。マルイで言うならホップアップラバー部です。
硬いプラ製です。他のPDRオーナーさんに聞いたら、
0.28g弾でやっと適正ホップと言っていました。
この形状ならそうなるかもしれません。
この部品をうまく加工して綺麗なホップの掛かりを追求しなければならなそうです。

シリンダーヘッドは専用設計です。
他のVer.メカボックスの部品は流用できそうにありません。

エアノズルも専用設計ですね。
材質はアルミ製で、内部にOリングが入ったシーリングタイプです。
ここはMP5用のノズルを1ミリ削る等の加工すれば流用できるでしょう。

PDRのタペットプレートが一番の問題点です。
専用設計で、他からの流用も出来ません。
一番壊れやすい専用部品ですから補修部品が欲しいところです。
他Ver.のタペットプレートを加工で流用できるのか?と並べてみました。
ご覧のとおりタペットプレートの在庫がたくさんあります。w
AK用タペットプレート セクターカムの当たるプロフィール部が後ろすぎ。

M4用タペットプレートなら加工すればいけそうです。

下側の出っ張りを削り落として、

ノズル保持位置を下げる。

メカボックスに組み込んでみるとちょうど入ります。
何処かのショップさんがオリジナルパーツとして売り出したら如何でしょうか?
アイディア料は必要ありません。完成したら2~3個ください。w
一番いいのは、ライラクス さんがPDR用タペットプレートを作ってくれる事なんですがね。

数発撃っただけのPDRですがタペットプレートのプロフィール部が凹んでいました。
セクターギアのカム部とのアタリがきつ過ぎるのでしょう。
中華銃では結構良く見る症状ですが、この部分を
きつめに作っておいて回転させ押しつぶす事で、
ベストなクリアランスを作るという考えなのでしょうかね。
でもこれではタペットプレートに負荷が掛かり折れてしまう危険がありますし
発射サイクルも遅れてしまいます。
この部分の修正はM249のOHでも解説していますので早めに治した方が良いかと思います。
まとめ
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PTS MAGPUL製 PDRは中華銃ですが、
ありがちな緑グリスべったりで、ただ組んだだけのような粗悪な所は無く、
部品も出来がよくグリスも結構綺麗に塗られていました。
設計は間違いなくARESかS&Tのタボールベースです。
部品供給が難しい専用部品が多いので、壊さないようになくさないように
オーバーホールをおこなって下さい。
チューニングとしては銃のデザイン的に、ハイサイクルをイメージしやすいですが、
使われている部品(フルシリンダー、ピストン、鬼ホップラバー)からして、
ロングレンジ向けの方が、やりやすそうです。
メカボックスは強度がありそうな設計ですからハードなチューニングにも向きます。
問題はタペットプレートです。
箱出しでも問題なく使えると思いますが、タペットプレートだけが心配です。
出来れば調整してからゲームに使ったほうが良さそうです。
ある意味一つの部品が、銃本体の4万円と同意義です。
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今回はここまで!!
次回は「PTS MAGPUL 製 PDR-C 組み立て編」に入ります。
この銃は「PDR GT-2仕様」にチューニングされます。
どうぞお楽しみに!!
p.s.
今回は皆さんPDR分解に興味がおありでしょうから、
早めにUPしました。
発売日直後に届いていれば、「分解最速一番乗り!!」でしたでしょうが、
一月遅れでもここまで詳しいところは無いでしょう。
まだ部品加工中ですので組み立て編はしばらくお待ちください。
ってことで、 よろしく!! GUNドック
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MAGPUL PDR-C キタ━\(゚∀゚)/━ !!
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HOPパッキンはPDIに変えたら大丈夫でした。アーム自体は加工しようかと思いましたが代用品無いんでそのままで少し手を加えました。
後個体差かはわかりませんけどスイッチが問題ありでしたね。
主さん分解したからお分かりでしょうけど、トリガー引くとメカボ横のプレートを動かしてスイッチを押す仕組みなんですが、フルだとスイッチ押し切ってないんですよね。
なのでフルだとサイクルが遅くなってました。
しかも押し切ってないという事はスイッチの寿命も短くなるので手直ししました。
まぁ他も弄りましたけど問題点はHOPとスイッチだけでしたね。
自私のカスタム内容は
インナーバレル マルイ純正260㎜
HOPパッキン マルイ純正
タペットプレート マルイ純正(ノズル部分加工済み)
シリンダー システマ エナジー タイプ3
ピストンヘッド ライラクス アルミ
ピストン システマ エナジー
スプリング そこいらに転がってたやつで初速があったやつ
ギア ライラクス ハイスピード(SHSセクターチップ)
モーター EG-30000 ショート
軸受け ミリベア 8㎜
マイクロスイッチ オムロン製 V-16 1A5
FET IRL3713 2石
配線 テフロンコード
メカボ内、各所バリ取りと磨き(球弾ルートも)
バッテリー Lipo2000mAh
って感じです。
参考になれば幸いです。
ブログも見つけて拝見しました。
なるほどスイッチ部も難有りですか。
気をつけて組んでみます。
Zさん貴重なDataを毎度ありがとうございます。
お二方ともやはりお尻のネジには苦労されましたか!
私も工具入らないじゃん!と思い細いドライバーで無理やり回しました。
あと、オムロンのスイッチ買って来ないとならないですね。
予定としては私のPDRは
命中精度向上(30m程度の空き缶を連続で撃ち抜く程度)
飛距離向上(ミドルレンジ50mぐらい)
連射速度向上(秒間20発程度)
小射撃音(気づかれない程度)
トリガーレスポンスの向上
を狙っています。
やたら多忙ールでしてレスも遅れてしまい申し訳ありませんでした。
PDIのWホールドパッキンはそのまま使うと山の部分がHOPをかけない状態でも出すぎるので注意です。押し出す部品を削らないといけませんね。
確か私のメニューでEG-1000使えば秒間20ぐらいでした。
メインスプリングはアングス0.9Jのでした。
アルミのピストンは打撃音がうるさいのでそこは変更した方がいいかもしれません。
セクターチップが入ってないと給弾がうまく出来ませんでした。
マイクロスイッチは純正を分解したら数発しか撃ってないのに接点が多少焦げてました~
HOPまわりが思ったほど機密が無いのでシリコンガスケット(自動車用をインナーバレルとパッキンの間に)、水道用のシールテープ等でガッチリ機密してインナーバレルにマスキングテープをクルクルと2周ほどするとガタツキが小さくなります。
モーターはMASADA同様ぐらつきがあるので耐熱テープで固定して下さい。
PS.お尻のネジはメカボ用の六角タイプで合いますよ~
豊富なチューニングテクニックに頭が下がります。
メアドを教えていただければ、お礼に今回のPDRに
組まれるトップシークレットの加工部品写真をお見せします。
組み立て偏では写らない角度での写真が使用されます。
(ミリブロのメール欄は管理人しか確認できない仕様になっています。)