2016年01月01日

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編

2回に分けて お送りする
「King Arms製 Knight's SR-16 E3 CQB Carbine オーバーホール」其の組み立て編です。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
この銃は電子制御FCU等の大掛かりなことはせず調整+ファインチューン程度とし、
飛距離向上、命中精度向上、耐久性向上を目指します。

メカボックスフレームの加工
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King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
メカボックス外側を鏡面加工にしてあります。
ついでだから磨いてある部分もありますが、
部分的に平面を出してあったり、
組み付け時のチリ合わせを確認する為に磨かれています。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
シリンダーはホーニング加工。
ピストンレール部はバリ取り、エッジ丸め、鏡面加工。
シリンダー受け部もシリンダーがピッタリ嵌るように綺麗に削ってあります。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
下面の磨きも無意味な作業ではありません。

ギアのシム調整
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King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
軸受けは純正でベアリングでしたのでそのまま使います。
軸受けの接着は瞬間接着剤で取り付けるのが一般的なようですが、
そこに疑問を持つようになりましたのでゆっくり固まる接着剤に変更しています。
*詳細は後日掲載ブログにて

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
ベベルギア基準式シム調整をおこないます。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
ギア作動音が発生しやすいベベルギアとモーターピニオンギアのアタリを
セッティングしたあとにベベルシム調整をする事によって、より静かなドライブが期待できます。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
セクターギアはタペットプレートとピストンラックギアの
接触位置を優先に考えシム調整をします。
スパーギアはセクターギアとベベルギアのギア歯に合わせて、
かつギア側面とメカボ壁面に接触しない位置にシム調整しましょう。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
何度か調整を重ねベストなギアシム調整を目指しましょう。
またシムは出来る限り使用枚数が少なくなるようにしましょう。

メカボックス組み立て(トリガースイッチ)
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King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
セレクタープレートを後方にスライドさせ取り付けます。


King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
カットオフレバーのスイッチカット部をシャープエッジナイフに加工してあります。
G&PのM4によくおきる症状ですがフルオートからセミオートに切り替えたときに
トリガーが完全にロックする不具合がこの加工で防げます。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
カットオフレバーを取り付けます。
軸部にグリスを塗っておきます。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
メカボックス左側を裏返し、カットオフレバースプリングを飛ばさないように取り付けます。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
トリガースイッチを取り付けます。ネジ1本

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
トリガースイッチスプリングを飛ばさないように押さえながら取り付けます。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
分解編の写真をよく確認してスプリングの向きを間違えないようにしましょう。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
ストッパーアームのセレクター側を差し込みます。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
トリガーにトリガースプリングを取り付けます。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
トリガーをメカボックスに取り付けます。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
セーフティーストッパーアームにスプリングを取り付けます。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
セーフティーストッパーアームを取り付けます。ネジ1本
ストッパーアームは裏表を間違えて取り付けると、
トリガーの引きに引っかかりができたりセーフティーが掛からない不具合がおきます。

メカボックス組み立て(ギアーとラッチ)
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King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
逆転防止ラッチにスプリングを取り付けます。
このスプリングが折れ交換してもまた折れる銃がたまにありますが、
大半は強化型メカボックスが原因だったりします。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
ラッチがベベルギアーに弾かれる時に、
メカボックス壁面とラッチに押しつぶされる為に
スプリングに負荷がかかり折れてしまうようです。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
メカボックス壁面に薄いゴムシートを貼り付ける事により、
メカボックス壁面とラッチに隙間を作りスプリングが
押しつぶされないように対策を取りました。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
スパーギア、セクターギアを取り付け、
取り付け方向を間違わないように逆転防止ラッチとバネを取り付けます。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
ラッチを下に押し下げ、ベベルギアを取り付けます。

メカボックス組み立て(ピストン&シリンダー)
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King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
ピストンはZC LEOPARD製 強化品 に変更。
ピストン内部にスライドベアリングを取り付けます。
スライドベアリングはスプリングの圧縮時に発生する回転作用を解消し、
スプリングの寿命の低下とねじれ抵抗を解消します。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
激しい撃ち味を出そうとピストンヘッドは重めのメタルタイプに変更してあります。
その衝撃に耐えるようシリンダー&ヘッドはステンレス削りだしタイプにしました。
使い道がない在庫の部品だった気もしますが...。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
ピストンリングにシリコングリスを塗りこみピストンに組み込みます。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
ピストンヘッドノズルの外周にシリコングリス塗りノズルを取り付けます。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
ステンレスシリンダーはグリスを弾き易いので、
内部は真鍮製のシリンダーよりも荒くヘアライン状の磨き傷を付けてあります。
この磨き傷にグリスが保持され、低摩擦、高気密が実現されます。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
ピストン廻りを一式をメカボックスに組み込みます。

メカボックス組み立て(完成)
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King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
タペットプレートスプリングをメカボックスに引っ掛けます。
けっこう忘れやすくメカボックスを閉じた後に気づき落胆する部分です。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
初速UPの為にZC LEOPARD製メインスプリングに変更しました。
スプリングとスプリングガイドを取り付けメインスプリングを圧縮しながら、
メカボックスを閉じます。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
メカボックスを閉じネジは基本的に内側から外側に向けて
各所を均等締めするのが基本です。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
セレクターアンビギアを取り付けます。
King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
裏返して反対側も取り付けます。

メカボックス組み込み
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King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
セーフティーレバーを「SAFE」と「SEMI」の中間にします。
ロアフレームにメカボックスを挿入します。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
Rテイクダウンピンを挿しこみ
King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
ピンポンチで叩いて打ち込みます。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
トリガーピンを挿しこみ

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
ピンポンチで左側から叩いて打ち込みます。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
バッファーチューブに後方配線を通しフレームに差し込みます。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
バッファーチューブ内にチューブ固定ネジを取り付けます。
この段階では仮止め程度に締め付けておいてください。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
配線を挟み込まないようにグリップを差し込みます。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
デフォルトではネジ止め2本でしたが、
取り付け穴が4つありますので取り付け剛性を増すため4本にします。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
グリップを取り付けた後にバッファーチューブ固定ネジを本締めします。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
メカボックスはロアフレームのトリガーピンを中心に
チューブ固定ネジとグリップ取り付け位置により固定されています。
チューブ固定ネジとグリップ取り付けの締め込みのバランスを取り、
フレーム上部フチとメカボックスのシリンダーのラインが平行になるように取り付けましょう。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
モーターを挿入し配線します。
誘導負荷のサージ対策としてSBDをモーターに取り付けてあります。
モーターへの配線はハンダ直付けです。
モーターから配線が抜け落ちない信頼性の高いハンダ直付けがベストです。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
グリップ部モーターカバーを取り付けます。(ネジ2本)

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
この段階でメカボックスが正常に作動するかチェックをしましょう。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
ボルトリリースボタンを取り付けます。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
ピンを後ろ側から前側に打ち込みます。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
マガジンキャッチを取り付けます。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
バネを忘れずに入れボタンを取り付けます。

バレル&チャンバー
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King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
いつものように、バレル出口奥20mmからの緩やかなテーパー、
内部は鏡面加工が施された物です。
もちろん旋盤を使わない手加工です。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
チャンバーを組み立てます。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
チャンバーパッキンはマルイ純正部品を流用します。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
ホップ調整量に制限を掛けてあり無茶な調整での破損を防いでいます。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
N-1バレル&チャンバーの完成です。

アッパーレシーバ組み付け
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King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
アッパーレシーバーにチャンバー&バレルを取り付けます。
チャンバーを前方に押し込みます。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
アッパーレシーバをロアレシーバに組み付け、
フレームロックピンを打ち込みます。

完成
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King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
SR-15 クリス・コスタ仕様にコーディネートしてみました。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
初速はマルイ0.2g弾で91から93程度。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
マルイ0.25g弾で83程度。法定内です。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
おおよそのホップ量がマーキングされています。
青:弱い!!
金:0.25g弾で40メートル程度までまっすぐ飛ぶ!
赤:山なり弾道 強すぎ!これ以上強く掛けてはいけない。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
バッテリーはセミ運用の場合11.1Vまで。
フルオートでマガジンが空になるまで打ち切る運用では寿命は短いでしょう。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
付属のバッテリーでバッファーチューブ内にスッポリ入るようにしてあります。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
ハイダーはKnight'sインコネルを焼き処理することで使い込まれた感を出しました。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
Fハンド部はKnight'sレイルカバー、MAGPUL AFG2グリップを
ステッピング処理をしすべり止め効果を上げました。
King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
MAGPUL MOEグリップ、MAGPUL CTRストックと外装はMAGPULずくしです。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
ダミーボルト&ボルトリリースボタンの機能もスムースに動くよう調整してあります。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
上の写真をクリックすると拡大表示されます。
いろいろな小物と並べるとかっこよく見えますかね?

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
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King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
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*写真に写っているものはすべてトイガン用のオモチャです。

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上の写真をクリックすると拡大表示されます。
中華銃の調整+ファインチューニング程度の内容です。

King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
「Knight's SR-16 E3 CQB GT-3」編 おわり

あとがき
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いつもブログをご覧頂きありがとうございます。
最近の私のブログコメントがぶっきらスティックだと御指摘を受ける事がございます。
基本的にはわからない事等のご質問は、私のわかる限りお答えするのですが、
しょうじき気にいらない質問もございます。
自分で修理、チューンをやろうとするのに始める前から
「どうすればいいのですか?」とか「わかりません」
と聞いてくる方には結構キビシイ言い方をします。
まずはやってみて、不具合や疑問が出て、自分なりに考えてみる。
その上で不具合やわからない事を聞いてください。
何でも聞けば教えてくれる。と思っているのか?は知りませんが、
そんなやる気の感じられない者はバッサリと
サンダーで切断するかのごとく斬り捨てます。

あと機械的なことはわからないけど不具合が出て困っているって人は、
長文でも構いませんので出来る限り症状を詳しく書いてください。
もしかしたら手がかりが見つかりお役に立てるかもしれません。
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NEXT
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次回は...
すぐ書きます。
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King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 分解編


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Posted by サーモン  at 19:02 │Comments(5)M4中華銃

この記事へのコメント
PDR調整とインナーバレルの加工でお世話になりました。

質問される側のお気持ち、御察し致します。
やってから聞けよっていうか、根本的な部分を理解した上で質問して欲しいものですね。

かく言う自分も、抜弾抵抗を下げる意味が最近よくわかってきました笑

ブログアップ楽しみにしています。
Posted by 伊藤製作所伊藤製作所 at 2016年01月01日 19:26
ここの記事はとっても良いですよね。
タボールでかなりお世話になりました。
写真も細かく載っているので違う機体でも参考になります。
G3SG1を初速90m越えできたのもここの記事の賜物でしょう
でも詰めが甘く、ピストンヘッドのロックを忘れて壊しましたが
また復活させて見ます。
Posted by みとら at 2016年01月02日 04:19
伊藤さまお久しぶりです。
あまり意地悪な返答はしないようにとは思うんですがネ。つい...
抜弾抵抗ですか。すごいですね。
わたしは抜弾抵抗が低すぎて銃を下げると弾がポロポロ落ちてきます。
「どうすればいいのですか?」
Posted by サーモンサーモン at 2016年01月02日 13:28
ありがとうございますみとらさま。
最近見た戦車の映画の中で、
「人は失敗する生き物だからね、大切なのはそこから何かを学ぶって事さ」
とスナフキンみたいなカワイイ女の子が言ってました。
Posted by サーモンサーモン at 2016年01月02日 13:56
サーモン様

意地悪過ぎますwww
ポップかけてくださいw

いや、いろいろ違いますねw

辛口の更新楽しみにしてます(=´∀`)人(´∀`=)
Posted by 伊藤製作所伊藤製作所 at 2016年01月02日 20:17
<ご注意>
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