2014年12月30日

ARES製 GSG G14 オーバーホール 組み立て編

2回に分けて お送りする「ARES製 GSG G14 オーバーホール」其の組み立て編です。

この銃は飛距離向上、命中精度向上はもちろんの事
ARES独自のファイヤーコントロールシステムEFCS を生かして、
レスポンスのよい射撃が可能な銃にチューンします。

EFCS とプリコッキング
****************************************

このファイヤーコントロールシステムEFCS は大変よく出来ています。
EFCSは射撃1サイクルの判断をセンサー部(ホール素子スイッチ)が検知しています。


セクターギアは専用品でこのギアーには磁石が組み込まれています。
これによりセクターギアが1回転しさきほどのセンサー部に磁石が通過すると、
射撃1サイクルが終了したと判断しモーターを停止させます。
このサイクル停止タイミングをもし遅くしたらどうなるのか?と考えると面白い事ができそうです。
サイクル停止タイミングを遅らせればピストン停止位置もかなり引かれた状態で停止しますから、
次弾発砲時に少量のピストン引きで発砲可能となるプリコッキングが可能となるわけです。

磁石を固定する位置を変更しサイクル停止タイミングを「進角」「遅角」
させる事でセッティング幅が生まれるのです。
この様な機械的なプリコキングは各部の負荷やバッテリーの性能を考慮しサイクル停止タイミング
をセットアップしないとなりませんので難しいですがうまくいくと最高のレスポンスを獲得できます。
失敗するとオーバーランをおこし2サイクル射撃となってしまいます。


ARESのセクターギアの磁石を引き抜くことは難しそうですので,
磁石取り付け位置を容易に変更できるセクターギアを作ります。
今回用意したZC製 CNC加工強化ギア 16:1のセクターギアならば、
連続で空いた穴に磁石を入れ替えれば「進角」「遅角」が出来そうです。


セキターギアの穴径にピッタリ合う結構強い磁石を用意しました。
一個づつばらして置いて撮影しようと思いましたが磁力が強力ですぐに張り付いてしまいます。


磁石をセキターギアの穴に埋める位置で遅角方向に4パターンのセッティング幅が可能となりました。

メカボックスフレームの加工
****************************************

メカボックスもとても綺麗な鋳物ですのでほとんど磨く必要がありませんでした。
某メーカーの鋳物のほうが数段劣っています...。

ギアのシム調整
****************************************

ベベルギア基準式シム調整をおこないます。
ギア作動音が発生しやすいベベルギアとモーターピニオンギアのアタリを
セッティングしたあとにベベルシム調整をする事によって、より静かなドライブが期待できます。


セクターギアはタペットプレートとピストンラックギアの
接触位置を優先に考えシム調整をします。
スパーギアはセクターギアとベベルギアのギア歯に合わせて、
かつギア側面とメカボ壁面に接触しない位置にシム調整しましょう。


ある程度のシム位置が決まりましたら、メカボックスをしっかりとネジで閉めこみ
手でセクターギアを回しスルスルと回るか確認します。


何度か調整を重ねベストなギアシム調整を目指しましょう。
またシムは出来る限り使用枚数が少なくなるようにしましょう。

メカボックス組み立て(ギアの取り付とピストン&シリンダー)
****************************************

スパーギア、セクターギアを取り付けます。
取り付け方向を間違わないように逆転防止ラッチとバネを取り付けます。
他の作業中に逆転防止ラッチが外れやすい為、
メカボックスを閉じる時最後にベベルギアを取り付けます。


ピストン&ピストンヘッドはARES純正品を使います。
ピストンラックギアを分離し接着剤で再度固定しなおしてあります。
ピストン内部にスライドベアリングを取り付けます。
スライドベアリングはスプリングの圧縮時に発生する回転作用を解消し、
スプリングの寿命の低下とねじれ抵抗を解消します。


ピストンヘッドノズルの外周にシリコングリス塗りノズルを取り付けます。


ピストンリングにシリコングリスを塗りこみピストンに組み込みます。


シリンダー内部は表面研磨がされています。
毎度写真ではピカピカに磨かれているように見えますが、
実際にはヘアライン状の磨き傷が残されており、
自動車エンジンで言うホーニング加工と同じ効果があります。
この磨き傷にグリスが保持され、低摩擦、高気密が実現されます。


完成したピストンアッセンブリーを組み込みます。


逆転防止ラッチを下に押し下げ、ベベルギアを取り付けます。


トリガー、タペットスプリングを取り付けます。
メカボックス内部完成です。
蓋を閉じましょう。

メカボックス組み立て(完成)
****************************************

ブローバックスライドリンケージを取り付けます。
メカボックス後方のリンケージストッパーを取り付けます。


なおブローバックスライドリンケージを取り外したまま組み上げると、
チャージングハンドルブローバックをキャンセルできます。
そのような場合はリンケージと同じ大きさでプラ板を切り出し
差し込んでおくとピストン部にゴミやホコリの進入をある程度防ぐことができます。



スプリング&スプリングガイドを後方から挿入します。


スプリングガイド固定します。


ボルトリリースレバーを取り付けます。
セーフティーストッパーを取り付けます。


モーターホルダーを取り付けます。(ねじ2本)


放熱&絶縁シートをシワができないようにきれいに貼り付けます。


EFCS制御基板を取り付けます。
7本のネジとモーター側に延びた配線を取り付けます。
メカボックスAssy完成です。

メカボックス組み込み
****************************************

メカボックスをロアフレームに挿入します。
左右のセレクターをセーフティー位置にあわせ
配線の挟みこみに注意しながら作業してください。


トリガーピンをピンポンチで左から叩いて差し込みます。



グリップ部モーターカバーを取り付けます。(ネジ3本)


バレル&チャンバー
****************************************

バレルはいつものように、出口奥20mmからの緩やかなテーパー、
内部は鏡面加工が施された物です。
もちろん旋盤を使わない手加工です。


ホップ調整量に制限を掛けてあり無茶な調整での破損を防いでいます。


ホップ窓からホップパッキンが水平に降りてきていますね。


N-1バレル&チャンバーの完成です。

ユニット組み付け
****************************************

チャンバー&バレルを取り付けます。
チャンバーを左90度ずらした状態で前方に押し込みます。
チャンバーを右90度にひねるとチャンバー&バレルが固定されます。


アッパーレシーバーをロアフレームに取り付けます。


ロアマグウェルを取り付けます。


ブローバックスプリング&シャフトを差し込みます。


ストックを取り付けます。
余談ですがストック部のスリングスイベルをパラコードで製作してあります。
コード内に金属リングの芯を入れてありますので型崩れすることもありません。


EFCS制御とプリコッキングセットを煮詰めた事により
Lipo7.4Vバッテリーでも十分な射撃レスポンスが期待できます。


ハンドガードを取り付けます。
こちらも余談ですが滑りやすい大型なハンドガードですのでパラコードを巻いてみました。

完成
****************************************

初速は0.2g弾で92から95程度。法定内です。


G14のホップ調整はドラム式でズレづらく優秀です。


試射は、いつもお世話になっております焼津スペシャルフォースのシューティングレンジです。


命中精度向上は当然の事、動画1分06秒辺りからのセミ射撃の連続射撃で
高レスポンスぶりが確認できるかと思います。


上の写真をクリックすると拡大表示されます。
記念撮影はスペシャルフォースの横で撮ってきました。
スペシャルフォースは移転してしまいましたので もうここでは撮る事ができません。


上の写真をクリックすると拡大表示されます。
荒れ果てた線路?がドイツの片田舎な雰囲気に感じます??(ムリあり過ぎ!!)



黒タン・パンダカラーの「G14 Panda GT-EVO完成です。
この銃は1日のテストゲームを経てアームズ誌主催のサバゲー祭2014にて使用してきました。


「G14 Panda GT-EVO」編 おわり

あとがき
****************************************
G14編はAmoeba編と同じ様な写真を撮っておき、
文章もコピペで済ますことで簡単に書き上げることが出来ました。(笑)

それにしてもARESのEFCS制御とプリコッキングリセットは
すばらしい射撃レスポンスが期待できます。
EFCS制御を搭載したAKも出てくれるとありがたいんですが...。
あと日本メーカーもっとガンバレ!!
****************************************

NEXT
*********************************
次回は...
・ホップアップが新しくなった マルゼン CA870
・AK フルチューニング GT-1
・初心に戻ってM4系 Ver.2メカボックス
のいずれかをいつか...やります。
って事で、お楽しみに!!
*********************************

ARES製 GSG G14 オーバーホール 分解編



同じカテゴリー(アサルトライフル)の記事画像
「よろしく!!GUNドック GT-1」仕様 Magpul AK フルチューン編
ARES製 GSG G14 オーバーホール 分解編
BOLT製 BR-47( Knight's SR-47 ) オーバーホール 組み立て編
BOLT製 BR-47( Knight's SR-47 )  オーバーホール 分解編
東京マルイ 89式 5.56mm小銃 オーバーホール 組み立て編
東京マルイ 89式 5 56mm小銃 オーバーホール 分解編
同じカテゴリー(アサルトライフル)の記事
 「よろしく!!GUNドック GT-1」仕様 Magpul AK フルチューン編 (2015-01-02 21:08)
 ARES製 GSG G14 オーバーホール 分解編 (2014-12-29 22:15)
 BOLT製 BR-47( Knight's SR-47 ) オーバーホール 組み立て編 (2014-06-08 13:11)
 BOLT製 BR-47( Knight's SR-47 ) オーバーホール 分解編 (2014-05-02 22:53)
 東京マルイ 89式 5.56mm小銃 オーバーホール 組み立て編 (2013-07-28 03:16)
 東京マルイ 89式 5 56mm小銃 オーバーホール 分解編 (2013-07-21 20:38)

Posted by サーモン  at 19:00 │Comments(24)アサルトライフル中華銃

この記事へのコメント
初めてコメントいたします
毎度このブログにお世話になっています。
G14には興味があったのですが自分は電子系に弱いので遠慮がちだったので非常
興味が有ります
Posted by イクラ丼 at 2015年01月03日 11:00
はじめましてイクラ丼さま。
とくに基板を改造する訳でもありませんから、
FETやSBDを取り付けるより簡単ですよ。
Posted by サーモンサーモン at 2015年01月03日 19:53
そうなんですか!海外のエアガンは進化してきてますね!
本当に国内も頑張ってほしいですね
ところで放出品はもう売約済みなのですか??
Posted by イクラ丼 at 2015年01月08日 21:03
まだあります。
「オーナーへメッセージ」よりご連絡ください。
Posted by サーモンサーモン at 2015年01月08日 21:30
すみません
送ろうとしてたのですが近々海外に一週間ほど行くのでお金がないこと思い出しました.....
Posted by イクラ丼 at 2015年01月13日 18:42
イクラ丼さまお構いなく。
どちらに行かれるかは存じませんが、
実銃の試射とかできるところに行けたらいいですね。
Posted by サーモンサーモン at 2015年01月13日 20:47
お気遣いありがとうございます
いったら実射のできるところを探してみます。
このたびは本当にすみません!
つぎの放出品をまってます!
Posted by イクラ丼 at 2015年01月17日 13:58
はじめまして
いつもいろいろ参考にさせてもらいありがとうございます。
ただ、一点気になった点がありましたので・・・。

どの銃の説明にも

>シリンダー内部は表面研磨がされています。
毎度写真ではピカピカに磨かれているように見えますが、
実際にはヘアライン状の磨き傷が残されており、
自動車エンジンで言うホーニング加工と同じ効果があります。
この磨き傷にグリスが保持され、低摩擦、高気密が実現されます。

とありますが一般的にホーニングまたはラッピング加工とは鏡面加工を差し
ヘアライン状の磨き傷≒クロスハッチ仕上げ(網目状の線傷)では?

カスタムにはあまり関係ない内容でしたが気になったものですから
Posted by とある車整備士 at 2015年01月26日 21:26
すみません、ホーニングについて訂正です。
>ホーニングまたはラッピング加工とは鏡面加工
鏡面加工と書きましたが研磨加工全般ですね。
その中にフラットホーニング(鏡面研磨)も含まれるので
ホーニングとの括りで磨き傷を残すことに違和感を覚えたものですから。
細かいこと言って申し訳ありません。

これからもご拝読させて頂きます。宜しくお願い致します。
Posted by とある車整備士 at 2015年01月26日 23:44
とある車整備士さまはじめまして。

「自動車エンジンで言うところのホーニング加工の
クロスハッチ仕上げと同じ効果があります。」
とでも書いておけばいいのかな?

だいたい意味が通じればOKの
コピペで済ました日記だから細かいことは気にしないでネ。
Posted by サーモンサーモン at 2015年01月27日 00:19
つまらないことに拘ってほんとにすみません。仕事柄どうしても
気になってしまったものですから、表記に関してはブログの持ち主の
サーモン様のお好きなようになさって下さい。
Posted by とある車整備士 at 2015年01月27日 20:00
初めまして。
記事を読ませて頂きました。

僕は現在G14を使っているのですが、セミオートを連発していると、たまにトリガーがスカスカといって弾が撃てなくなります。バッテリーやモーターなどには問題なく、ボルトロックボタンを押すと改善します。

考えられる原因はなんでしょうか?
やはりブローバック関連でしょうか…
Posted by 佐々木 at 2015年11月24日 02:02
はじめまして佐々木さま。
弾が撃てなくなる原因は大きく分けてマガジン給弾と、
メカボックス内の異常があります。
使っている弾は何ですか?
マガジンは付属のアレス純正品ですか?
マガジンを手で前方向に押してみたり、後ろ方向に押してみたりで違いは出ますか?
スカスカと言う時はセミ射撃工程が1サイクル動いてエアーが排出されてますか?
実際に見ていないので2行程度の文章で推察するのは難しいですが、
とりあえずボルトロックボタンとブローバックはセミオートと関係がないと思います。
もしかしたら??本当にトリガーがスカスカと言うのでしたら
怪奇現象か基板のスイッチ故障でしょう。
Posted by サーモンサーモン at 2015年11月24日 20:29
お返事ありがとうございます。
使っている玊はG&Gの0,2になります。
マガジンは純正ではないですが、G36用の多弾マガジンです。
マガジンの位置による違いはありませんでした。

セミオート射撃時、トリガーが反応してない事がたびたびあります。

基盤となると、新しく買い直すしかないようですね。
貴重な意見ありがとうございました。
Posted by 佐々木 at 2015年11月27日 22:16
セミオートの時だけトリガースイッチが反応しないと言う事はない。
2バーストやフルの時も反応しない不具合が起きないとおかしい。
ロアフレームからメカボックスを取り出して、
左右セレクター位置を確認して組みなおすだけで治ったりするかも?
実際にモノを見ていないからわからないですけど...。
Posted by サーモンサーモン at 2015年11月27日 22:30
初めまして。関西で細々とガンスミスを営んでいるxisetaと申します。

時折こちらの記事を作業の参考にさせて頂いており、いつかはご挨拶をと考えておりました。

もし宜しければ相互にリンクを張らせて頂いて宜しいですか?
HNで引いて頂ければブログは出てくると思うので、宜しければ是非。

さておき、今回も丁寧な作業、お美事です。
自分が受けたご相談で、「G14の、セミを連射していると、通電しなくなる」との症状があったのですが、参考までにお伺いしますと考えられる原因は何でしょう?
自分は、電子的な不具合と考え、基板の交換、もしくは回路の修正に関わる事なので手に余るとお答えしたのですが、サーモン様のご意見を是非お伺いしたいです。

それではまた~。
Posted by xisetaxiseta at 2015年12月19日 09:43
はじめましてxisetaさま。
佐々木さまからお預かりした銃なんでしょうかね??
上のコメントにも書いてあると思いますが、

セミオートの時だけトリガースイッチが反応しないと言う事はない。
2バーストやフルの時も反応しない不具合が起きないとおかしい。

なのですがガンスミスであるあなたが確認して、
セミの時だけ通電しないのなら電子基板の故障でしょうね。
セミ、2、フル共に反応しないときがある不具合なら原因は解っているのですが
セミの時だけなら電子基板の部品販売がないので諦めるしかないでしょう。
Posted by サーモンサーモン at 2015年12月19日 11:36
サーモン様

コメントありがとうございます。
上のやり取りを読んでいませんでした(恥)。
恐らく私が依頼を受けている方と同一人物の方だと思いますw

やはり、セミのみ反応が無くなる、という点が不可解です。
今読み返してみたところ、
>ボルトロックボタンで改善
この点も気になりますね。逆転防止ラッチか何かが悪さしている、とは考えられませんか?

これ以上は場違いと思いますので、改めてメールでご相談させて頂きます。
宜しくお願い致します。
Posted by xisetaxiseta at 2015年12月19日 23:46
その不具合が出ている現物の銃を預かって確認していないと言う事ですね。

「三現主義」という言葉があります。
三現とは、『現場』『現物』『現実』の頭文字です。
机上の空論ではなく、実際に『現場』に赴き
『現物』を確認し、『現実』を認識した上で
問題解決を図ることが大切なのです。

現物を見て、不具合を確認し、改善しましょう。

ですが...このG14はボルトロックボタンを押すと
逆転防止ラッチが解除されるとかの便利機能はありません。
Posted by サーモンサーモン at 2015年12月22日 06:20
こんにちは、こちらの銃はもう手放されたのでしょうか??
Posted by Bob at 2017年12月25日 09:48
もうないです。
Posted by サーモンサーモン at 2017年12月26日 06:24
同社のEFCS搭載ver3メカボをいじっているのですがトリガーの組み付けが固くて辛いです何かコツとかってありますか?
Posted by カニカマ at 2018年09月30日 01:42
ver3系メカボはトリガーの取り付けに苦労しますね。
コツなんてありません。
Posted by サーモンサーモン at 2018年09月30日 09:27
返信ありがとうございます。
そうですね慣れるまで根気強く頑張ります。
Posted by カニカマ at 2018年09月30日 22:52
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。