2013年12月21日
よろしく!!GUNドック「Z-Tune SpecⅡ」レシーライフル フルチューン編
2回に分けて お送りする「東京マルイ レシーライフル(RECCE RIFLE) オーバーホール」
其のフルチューン編です。

上の写真をクリックすると拡大表示されます。
このレシーライフル は、フルチューンドガン「Z-Tune SpecⅡ仕様」に仕上げます。
其のフルチューン編です。

上の写真をクリックすると拡大表示されます。
このレシーライフル は、フルチューンドガン「Z-Tune SpecⅡ仕様」に仕上げます。
当ファクトリーのフラッグシップモデル「Z-Tune」がモデルチェンジし
今ある最高級の技術を取り入れ「Z-Tune SpecⅡ」に進化しました。
他の追従を許さない技術力で、圧倒的な格の差を見せ付けなければなりません。
性能目標は、
☆命中精度向上(30m程度の空き缶を連続で撃ち抜く程度)
☆飛距離向上(ロングレンジ55mぐらい)
☆究極のトリガーフィーリング
☆他を圧倒する威圧的な射撃音
を目指します。
*通常の組み立ては「次世代SOPMOD M4 組み立て編」をご覧ください。
*今回RECCE RIFLEと同時にHK416の2挺を 「Z-Tune SpecⅡ」
にチューンしましたので一部416の写真がございます。
メカボックスフレームの加工
****************************************

メカボックスの閉じネジは、日本製のM3六角ネジ(Z-Tune標準装備)に変更してあります。
六角頭のネジはプラスネジと比べ、しっかりと締め込む事ができ、
またタップネジからミリピッチネジとなりますので、より強固にメカボックスを
貼り合わせる事が可能です。

シリンダーはホーニング加工
ピストンレール部はバリ取り、エッジ丸め、鏡面加工。
シリンダー受け部もバリが多かったので綺麗に削ってあります。

メカボックス外側を鏡面加工にしてあります。
ついでだから磨いてある部分もありますが、
部分的に平面を出してあったり、組み付け時のチリ合わせを確認する為に
磨かれています。

下面の磨きも無意味な作業ではありません。
ギアの組み付け
****************************************

ギアーは純正ギアから「強化型R-Tuneギア」に
軸受けは「次世代用5.9mmメタルR-Tune軸受け」に変更されます。
ギア、軸受けとも各部の寸法の変更がされ素材の変更で耐久性向上が期待できます。

接着剤でメカボックスに軸受けを貼り付けます。
接着剤が乾く前に、座面にしっかりと軸受けを落とし込みましょう。

今回からベベルギア基準式シム調整に変更しました。
ギア作動音が発生しやすいベベルギアとモーターピニオンギアのアタリを
セッティングしたあとにベベルシム調整をする事によって、より静かなドライブが期待できます。

次にセクターギアはタペットプレートとピストンラックギアの
接触位置を優先に考えシム調整をします。
最後にスパーギアをセクターギアとベベルギアのギア歯に合わせて、
かつギア側面とメカボ壁面に接触しない位置にシム調整します。
2014.06.28動画追加
ある程度のシム位置が決まりましたら、メカボックスをしっかりとネジで閉めこみ
手でセクターギアを回しスルスルと回るか確認します。

何度か調整を重ねベストなギアシム調整を目指しましょう。
またシムは出来る限り使用枚数が少なくなるようにしましょう。
メカボックス内部組み立て
****************************************

セレクタープレートを後方にスライドさせ取り付けます。

カットオフレバー軸部にグリスを塗っておき取り付けます。
このカットオフレバーも加工が施されています。

カットオフレバースプリングを飛ばさないように取り付けます。

トリガースイッチアッセンブリーを取り付けます。
「Z-Tune SpecⅡ」では電子式のFCUを取り付けます。(詳細は別項)

スパーギア、セクターギアを取り付け、
取り付け方向を間違わないように逆転防止ラッチとバネを取り付けます。

逆転防止ラッチを下に押し下げ、ベベルギアを取り付けます。
ピストン&シリンダー組み付け
****************************************

「Z-Tune SpecⅡ」では「Z-Tune専用オーバーサイズピストン」と
「R-Tune専用標準サイズピストン」が仕様により選択されます。

シリンダーもそれに合わせ「Z-Tune専用ボアアップシリンダー」と
「R-Tune専用標準サイズシリンダー」が選択されます。

今回4種類のシリンダーをテストした為に掲載写真のシリンダーが異なっている部分があります。

ピストンヘッドノズルの外周にシリコングリス塗りこみます。
*アルミ削りだしシリンダーヘッドはファクトリーオプション

ピストンリングにシリコングリスを塗りこみピストンに組み込みます。

シリンダー内部は表面研磨がされています。
毎度写真ではピカピカに磨かれているように見えますが、
実際にはヘアライン状の磨き傷が残されており、
自動車エンジンで言うホーニング加工と同じ効果があります。
この磨き傷にグリスが保持され、低摩擦、高気密が実現されます。
*尚このオーバーサイズ・ステンレスシリンダーは、トライアル落ちでした。

こちらは「R-Tune専用標準サイズピストン&標準サイズシリンダー」
標準サイズだと性能が劣ると言う事はありません。仕様により選択されます。

ピストン廻りを一式をメカボックスに組み込みます。

メカボックスを閉じネジは基本的に内側から外側に向けて
各所を均等締めするのが基本です。
タペットプレートキャッチ、トリガーキャッチを取り付けます。

タペットプレートスプリングをメカボックス左挿入窓口から入れます。

メカボックスの完成です。
ロアレシーバへの組み込み
****************************************

ロアフレームにメカボックスを挿入します。

メカボックス前方を少し持ち上げ、ボルトキャッチの取り付けを確認します。
ボルトキャッチが中のボルトキャッチ機能の部品の上に乗るようにします。

トリガーロックピンを打ち込みます。
このピンでメカボックスのフレームへの取り付け位置が決められます。
ゲーム中にいつの間にか無くなっているトリガーロックピンを
抜け防止型トリガーロックピン(Z-Tune標準装備)に変更します。
*アンチローテーションリンクはファクトリーオプション


マガジンキャッチを取り付けます。

スプリングは「Z-Tune専用オープンエンド・ハイレート・スプリング」
「ライラクス製 EGスプリングガイド NewVer.2」により
スプリングの圧縮時に発生する回転作用を解消し、
スプリングの寿命の低下とねじれ抵抗を解消します。

グリップを取り付けます。
メカボックスは、トリガーロックピン、バッファーチューブ、グリップの3点で
位置決めされますので、バッファーチューブ組み込んでから
グリップのネジを締めこみます。
グリップを最初に組むとバッファーチューブが奥まで閉め込めなくなる事があります。

モーターへの配線はハンダ直付けです。
モーターから配線が抜け落ちない信頼性の高い取り付けがベストです。
ハンダ直付けは分解する際に毎度半田ごてを用意しないとならなく
手間だと嫌われますが、そんなに何度も分解する壊れやすいチューンドガンを
作っている訳ではないのでそのような考えは必要ありません。

配線を挟み込まないように注意してモーターカバーを固定します。

バッファーチューブを本締めします。

配線をバッファーチューブ配線ミゾに入れ、
バッファーチューブコードカバー(ネジx2)を取り付けます。

ダミーボルトユニット一式を取り付けます。

チャージングハンドルを取り付けます。

説明が前後しますが、バレル&チャンバーを組み込んだアッパレシーバーを装着します。
バレル&チャンバー
****************************************

「Z-Tune SpecⅡ」のバレルは好評の「純正加工N-1バレル」です。

チャンバーは「Z-Tune SpecⅡ専用セッティングN-1チャンバー」。

初速に合わせてホップ調整幅を見直した専用セッティングです。

いつもの様に、紙テープ螺旋巻きでアウターバレルとのクリアランスを詰めておきます。
FCU(Fire Control Unit)
****************************************
近年はどの分野でも電子制御化が進んでいます。

電動エアーソフトガンでも例外ではなく発砲制御に
電子制御を取り入れたシステムが取り入れられ
その先駆はSYSTEMA トレーニングウエポン(以下トレポン)であり
トレポンこそがトリガーレスポンスに優れた頂点の銃であったと言えます。
しかしトレポンは発売当初からのその発砲制御システムを改良する事はありませんでした。

一方マルイ電動ガン及び中華電動ガンはチューニングショップ及びプライベーターにより
FETやプリコキングと言った後付のモーター制御部品によって
トリガーレスポンスを改善していきました。

そしてトリガースイッチ、セミカットオフスイッチを含め
総合的にモーターをマイコン制御するFCU(Fire Control Unit)が各メーカより
発売されました。

数あるFCUの中で「Z-Tune SpecⅡ」は、
Big-Out社製 DTM(Digital Trigger system Match)を採用しました。
DTMの特徴は、
☆3バーストモードORフルオート切り替え
ゲーム中でも容易に変更できる3バーストORフルオート切り替え機能
☆発射サイクルスピード制御
セミ射撃時はそのままの射撃サイクルスピードで、
3バーストORフルオート時の射撃サイクルスピードダウン制御
☆プリコキング(ピストン後退保持)
ピストン後退保持機能による射撃レスポンスの向上
☆プリコキング開放
ピストン後退保持のまま銃長期保存による部品劣化防止
☆セミ射撃時のトリガーロックがおきない
マルイ機械式セミカットオフスイッチの廃止
☆日本製でアフターサービスも完璧
数あるFCUの中でDTMは次世代M4専用設計、トリガー部分に全て収まるオールインワン方式
プログラム設定による細かなセッティング変更可とまさに良い事尽くめ。
このDTMが無ければ「Z-Tune」は「SpecⅡ」に進化することは無かったでしょう。
そしてこの完璧なFCUを当然の如く当ファクトリーではそのまま取り付ける事はありません。
トリガー細部を0.1mm単位で加工し究極のトリガータッチ ミリストロークトリガーを完成させました。
ミリストロークトリガー
****************************************

通常電動ガンのノーマルトリガーは発砲までのトリガー引き代が10mm程度あります。
「Z-Tune SpecⅡ」のミリストロークトリガーは発砲直前の状態までトリガーが倒れた状態で
トリガーが保持されトリガーオフとなっています。
当然の事ですがトリガーオフの状態で安全装置(セーフティー)が掛かります。

そこからわずか3mmトリガーを引くだけで発砲となります。
トリガーへのフェザータッチによる発砲で射手の手ブレを抑制し、
かつDTMの射撃レスポンスをあわせ持つ「Z-Tune SpecⅡ」は
新次元のトリガーフィーリングを実現しました。
進化を忘れたトレポンはもはや過去の遺物と言っても過言ではありません。
配線とバッテリー
****************************************

7.4V Lipoバッテリーをストック内左に収納、
コネクター&ヒューズは右に収納されます。
純正のレール式給電は廃止され配線直付けになります。

ストック内に綺麗に収まりますがストックの長さを調整する場合は
配線を挟み込まないように注意して貰わないとなりません。
外装のチューニング
****************************************
外装のチューニングはファクトリーオプションです。
チューニング時に依頼主のオーダーによって承ります。
今回は他の次世代M4とちょっと違う意匠を演出すべく小物パーツをちりばめてみました。
チャージングハンドル

次世代M4のチャージングハンドルはマルイ純正のM4か、
社外品ではライラクス製程度しか出回っておりません。
まるごと替えるとコストが掛かってしまいますのでチャージングレバーのみ交換します。
*HK416のチャージングハンドルはM4と寸法が違いますので流用できません。

従来型M4用のレバーを加工すれば取り付けることができます。
VFC製M27用レバーにしてみましたが、本当にギリギリまで加工しないとなりませんでした。

次世代M4のチャージングレバー交換はなかなか見ないと思います。
マガジンキャッチ

G&P製従来型M4用アンビタイプマガジンキャッチを
加工すると次世代M4にも取り付けが可能となります。
マガジンキャッチボタンはG&P製は小ぶりな為 次世代M4の方を使います。

ですが...実際に左手に持ち替えるプレイヤー以外は選択されないほうが良いでしょう。
リアクションハンドをロアレシーバーのマガジンに添える持ち方をすると、
誤まってマガジンキャッチ左側を押してしまいマガジンを落とすミスを犯しやすくなります。
使わない物をカッコいいからと付けて使いづらくなったら本末転倒です。
トリガーロックピンをアンチローテーションリンクに変更しました。
ダミーボルト

次世代416用HKマーク入りダミーボルトは次世代M4に流用が可能です。
「マルイ純正部品 416-21ダミーボルト」で注文すれば入手できます。

表面処理が違います。
気づいてくれるかは解りませんが...。
グリップ

従来型M4用G16グリップに交換しました。
滑り止めのステッピング加工が施されています。

フロントはCAAマグウェルグリップMGRIP1
こちらもステッピング加工が施されています。
ストック

クレーンストックから攻撃的なデザインのVLTOR MODストックに変更しました。
次世代M4系はストック部にバッテリーを内蔵する為選べる種類が少ないです。
純正クレーン、純正VLTOR MOD、TROY BATTLE AX CQB、超加工でMAGPUL ACS
ぐらいしかありません。
ガスブロック

純正のLarue LT202タイプガスブロックは切断加工により、

スパッと切れ長な雰囲気を出すNoveskeタイプとなりました。
アウターバレル

アウターバレルはガスブロック部分で3ピース構造になっており、
好みに応じて18.5インチバレルと、

ショートな13インチバレルに切り替えることができます。
ハイダーは焼け色が美しい「灰田焼き」。
タクティカルライト

M952VタイプタクティカルライトをM300用45度オフセットマウントに加工して取り付けてあります。
トンボのロゴが素敵です。
完成
****************************************

上の写真をクリックすると拡大表示されます。
ロングレンジへの攻撃は18.5インチ仕様

上の写真をクリックすると拡大表示されます。
CQB戦では13インチ仕様と戦局により切り替えることが可能です。



初速は0.2g弾で95程度。

試射は、いつもお世話になっております焼津スペシャルフォースのシューティングレンジです。
今回の動画撮影は平日だった事もあり落ち着いて撮れました。
かなりの命中精度が見て取れます。
後半疲れて集中力落ちまくりですが...。
HK416Dの動画を2014.02.09追加しました。
野外での試射してみましたら45m程度まで山なり弾道にはならず
まっすぐ飛び飛距離も50m以上はありました。

RECCE RIFLEは試作0号機なので「Z-Tune ZERO」

このHK416が第1号「Z-Tune SpecⅡ」
最強のチューンドガン「Z-Tune SpecⅡ」随時ロールアウトしていきます。
「Z-Tune SpecⅡ」は現時点で、
次世代M4シリーズ、次世代KH416シリーズ、次世代SCARシリーズ
に持ち込みチューニングが可能です。
あとがき
******************************
最近チューンにどのパーツを使っているのかと言った質問を受けます。
良いパーツでも他の組み合わせでダメになる場合もありますし、
チョット加工をするだけでダメパーツが生まれ変わる事もありますので
これと言ったメーカー名を安易にお教えするわけにも参りません。
チューニングは知識と技術力そして経験の積み重ねによって上達していく物です。
昨日よりも今日、今日よりも明日と、日々精進し
今の技術に胡坐をかくことなく躍進していきたい物です。
******************************
NEXT
*********************************
次回は...
レシーはハンドガード替えれないけど、
別のハンドガードの次世代M4も作りたい!!
なので壊れた次世代M4を新たに入手。
次世代M4レストア計画

煙突から進入する対サンタクロース用にクリスマスまでには完成しているかと思います。
って事で、よろしく!!
*********************************
東京マルイ レシーライフル(RECCE RIFLE) オーバーホール 分解編
今ある最高級の技術を取り入れ「Z-Tune SpecⅡ」に進化しました。
他の追従を許さない技術力で、圧倒的な格の差を見せ付けなければなりません。
性能目標は、
☆命中精度向上(30m程度の空き缶を連続で撃ち抜く程度)
☆飛距離向上(ロングレンジ55mぐらい)
☆究極のトリガーフィーリング
☆他を圧倒する威圧的な射撃音
を目指します。
*通常の組み立ては「次世代SOPMOD M4 組み立て編」をご覧ください。
*今回RECCE RIFLEと同時にHK416の2挺を 「Z-Tune SpecⅡ」
にチューンしましたので一部416の写真がございます。
メカボックスフレームの加工
****************************************

メカボックスの閉じネジは、日本製のM3六角ネジ(Z-Tune標準装備)に変更してあります。
六角頭のネジはプラスネジと比べ、しっかりと締め込む事ができ、
またタップネジからミリピッチネジとなりますので、より強固にメカボックスを
貼り合わせる事が可能です。

シリンダーはホーニング加工
ピストンレール部はバリ取り、エッジ丸め、鏡面加工。
シリンダー受け部もバリが多かったので綺麗に削ってあります。

メカボックス外側を鏡面加工にしてあります。
ついでだから磨いてある部分もありますが、
部分的に平面を出してあったり、組み付け時のチリ合わせを確認する為に
磨かれています。

下面の磨きも無意味な作業ではありません。
ギアの組み付け
****************************************

ギアーは純正ギアから「強化型R-Tuneギア」に
軸受けは「次世代用5.9mmメタルR-Tune軸受け」に変更されます。
ギア、軸受けとも各部の寸法の変更がされ素材の変更で耐久性向上が期待できます。

接着剤でメカボックスに軸受けを貼り付けます。
接着剤が乾く前に、座面にしっかりと軸受けを落とし込みましょう。

今回からベベルギア基準式シム調整に変更しました。
ギア作動音が発生しやすいベベルギアとモーターピニオンギアのアタリを
セッティングしたあとにベベルシム調整をする事によって、より静かなドライブが期待できます。

次にセクターギアはタペットプレートとピストンラックギアの
接触位置を優先に考えシム調整をします。
最後にスパーギアをセクターギアとベベルギアのギア歯に合わせて、
かつギア側面とメカボ壁面に接触しない位置にシム調整します。
2014.06.28動画追加
ある程度のシム位置が決まりましたら、メカボックスをしっかりとネジで閉めこみ
手でセクターギアを回しスルスルと回るか確認します。

何度か調整を重ねベストなギアシム調整を目指しましょう。
またシムは出来る限り使用枚数が少なくなるようにしましょう。
メカボックス内部組み立て
****************************************

セレクタープレートを後方にスライドさせ取り付けます。

カットオフレバー軸部にグリスを塗っておき取り付けます。
このカットオフレバーも加工が施されています。

カットオフレバースプリングを飛ばさないように取り付けます。

トリガースイッチアッセンブリーを取り付けます。
「Z-Tune SpecⅡ」では電子式のFCUを取り付けます。(詳細は別項)

スパーギア、セクターギアを取り付け、
取り付け方向を間違わないように逆転防止ラッチとバネを取り付けます。

逆転防止ラッチを下に押し下げ、ベベルギアを取り付けます。
ピストン&シリンダー組み付け
****************************************

「Z-Tune SpecⅡ」では「Z-Tune専用オーバーサイズピストン」と
「R-Tune専用標準サイズピストン」が仕様により選択されます。

シリンダーもそれに合わせ「Z-Tune専用ボアアップシリンダー」と
「R-Tune専用標準サイズシリンダー」が選択されます。

今回4種類のシリンダーをテストした為に掲載写真のシリンダーが異なっている部分があります。

ピストンヘッドノズルの外周にシリコングリス塗りこみます。
*アルミ削りだしシリンダーヘッドはファクトリーオプション

ピストンリングにシリコングリスを塗りこみピストンに組み込みます。

シリンダー内部は表面研磨がされています。
毎度写真ではピカピカに磨かれているように見えますが、
実際にはヘアライン状の磨き傷が残されており、
自動車エンジンで言うホーニング加工と同じ効果があります。
この磨き傷にグリスが保持され、低摩擦、高気密が実現されます。
*尚このオーバーサイズ・ステンレスシリンダーは、トライアル落ちでした。

こちらは「R-Tune専用標準サイズピストン&標準サイズシリンダー」
標準サイズだと性能が劣ると言う事はありません。仕様により選択されます。

ピストン廻りを一式をメカボックスに組み込みます。

メカボックスを閉じネジは基本的に内側から外側に向けて
各所を均等締めするのが基本です。
タペットプレートキャッチ、トリガーキャッチを取り付けます。

タペットプレートスプリングをメカボックス左挿入窓口から入れます。

メカボックスの完成です。
ロアレシーバへの組み込み
****************************************

ロアフレームにメカボックスを挿入します。

メカボックス前方を少し持ち上げ、ボルトキャッチの取り付けを確認します。
ボルトキャッチが中のボルトキャッチ機能の部品の上に乗るようにします。

トリガーロックピンを打ち込みます。
このピンでメカボックスのフレームへの取り付け位置が決められます。
ゲーム中にいつの間にか無くなっているトリガーロックピンを
抜け防止型トリガーロックピン(Z-Tune標準装備)に変更します。
*アンチローテーションリンクはファクトリーオプション


マガジンキャッチを取り付けます。

スプリングは「Z-Tune専用オープンエンド・ハイレート・スプリング」
「ライラクス製 EGスプリングガイド NewVer.2」により
スプリングの圧縮時に発生する回転作用を解消し、
スプリングの寿命の低下とねじれ抵抗を解消します。

グリップを取り付けます。
メカボックスは、トリガーロックピン、バッファーチューブ、グリップの3点で
位置決めされますので、バッファーチューブ組み込んでから
グリップのネジを締めこみます。
グリップを最初に組むとバッファーチューブが奥まで閉め込めなくなる事があります。

モーターへの配線はハンダ直付けです。
モーターから配線が抜け落ちない信頼性の高い取り付けがベストです。
ハンダ直付けは分解する際に毎度半田ごてを用意しないとならなく
手間だと嫌われますが、そんなに何度も分解する壊れやすいチューンドガンを
作っている訳ではないのでそのような考えは必要ありません。

配線を挟み込まないように注意してモーターカバーを固定します。

バッファーチューブを本締めします。

配線をバッファーチューブ配線ミゾに入れ、
バッファーチューブコードカバー(ネジx2)を取り付けます。

ダミーボルトユニット一式を取り付けます。

チャージングハンドルを取り付けます。

説明が前後しますが、バレル&チャンバーを組み込んだアッパレシーバーを装着します。
バレル&チャンバー
****************************************

「Z-Tune SpecⅡ」のバレルは好評の「純正加工N-1バレル」です。

チャンバーは「Z-Tune SpecⅡ専用セッティングN-1チャンバー」。

初速に合わせてホップ調整幅を見直した専用セッティングです。

いつもの様に、紙テープ螺旋巻きでアウターバレルとのクリアランスを詰めておきます。
FCU(Fire Control Unit)
****************************************
近年はどの分野でも電子制御化が進んでいます。

電動エアーソフトガンでも例外ではなく発砲制御に
電子制御を取り入れたシステムが取り入れられ
その先駆はSYSTEMA トレーニングウエポン(以下トレポン)であり
トレポンこそがトリガーレスポンスに優れた頂点の銃であったと言えます。
しかしトレポンは発売当初からのその発砲制御システムを改良する事はありませんでした。

一方マルイ電動ガン及び中華電動ガンはチューニングショップ及びプライベーターにより
FETやプリコキングと言った後付のモーター制御部品によって
トリガーレスポンスを改善していきました。

そしてトリガースイッチ、セミカットオフスイッチを含め
総合的にモーターをマイコン制御するFCU(Fire Control Unit)が各メーカより
発売されました。

数あるFCUの中で「Z-Tune SpecⅡ」は、
Big-Out社製 DTM(Digital Trigger system Match)を採用しました。
DTMの特徴は、
☆3バーストモードORフルオート切り替え
ゲーム中でも容易に変更できる3バーストORフルオート切り替え機能
☆発射サイクルスピード制御
セミ射撃時はそのままの射撃サイクルスピードで、
3バーストORフルオート時の射撃サイクルスピードダウン制御
☆プリコキング(ピストン後退保持)
ピストン後退保持機能による射撃レスポンスの向上
☆プリコキング開放
ピストン後退保持のまま銃長期保存による部品劣化防止
☆セミ射撃時のトリガーロックがおきない
マルイ機械式セミカットオフスイッチの廃止
☆日本製でアフターサービスも完璧
数あるFCUの中でDTMは次世代M4専用設計、トリガー部分に全て収まるオールインワン方式
プログラム設定による細かなセッティング変更可とまさに良い事尽くめ。
このDTMが無ければ「Z-Tune」は「SpecⅡ」に進化することは無かったでしょう。
そしてこの完璧なFCUを当然の如く当ファクトリーではそのまま取り付ける事はありません。
トリガー細部を0.1mm単位で加工し究極のトリガータッチ ミリストロークトリガーを完成させました。
ミリストロークトリガー
****************************************

通常電動ガンのノーマルトリガーは発砲までのトリガー引き代が10mm程度あります。
「Z-Tune SpecⅡ」のミリストロークトリガーは発砲直前の状態までトリガーが倒れた状態で
トリガーが保持されトリガーオフとなっています。
当然の事ですがトリガーオフの状態で安全装置(セーフティー)が掛かります。

そこからわずか3mmトリガーを引くだけで発砲となります。
トリガーへのフェザータッチによる発砲で射手の手ブレを抑制し、
かつDTMの射撃レスポンスをあわせ持つ「Z-Tune SpecⅡ」は
新次元のトリガーフィーリングを実現しました。
進化を忘れたトレポンはもはや過去の遺物と言っても過言ではありません。
配線とバッテリー
****************************************

7.4V Lipoバッテリーをストック内左に収納、
コネクター&ヒューズは右に収納されます。
純正のレール式給電は廃止され配線直付けになります。

ストック内に綺麗に収まりますがストックの長さを調整する場合は
配線を挟み込まないように注意して貰わないとなりません。
外装のチューニング
****************************************
外装のチューニングはファクトリーオプションです。
チューニング時に依頼主のオーダーによって承ります。
今回は他の次世代M4とちょっと違う意匠を演出すべく小物パーツをちりばめてみました。
チャージングハンドル

次世代M4のチャージングハンドルはマルイ純正のM4か、
社外品ではライラクス製程度しか出回っておりません。
まるごと替えるとコストが掛かってしまいますのでチャージングレバーのみ交換します。
*HK416のチャージングハンドルはM4と寸法が違いますので流用できません。

従来型M4用のレバーを加工すれば取り付けることができます。
VFC製M27用レバーにしてみましたが、本当にギリギリまで加工しないとなりませんでした。

次世代M4のチャージングレバー交換はなかなか見ないと思います。
マガジンキャッチ

G&P製従来型M4用アンビタイプマガジンキャッチを
加工すると次世代M4にも取り付けが可能となります。
マガジンキャッチボタンはG&P製は小ぶりな為 次世代M4の方を使います。

ですが...実際に左手に持ち替えるプレイヤー以外は選択されないほうが良いでしょう。
リアクションハンドをロアレシーバーのマガジンに添える持ち方をすると、
誤まってマガジンキャッチ左側を押してしまいマガジンを落とすミスを犯しやすくなります。
使わない物をカッコいいからと付けて使いづらくなったら本末転倒です。
トリガーロックピンをアンチローテーションリンクに変更しました。
ダミーボルト

次世代416用HKマーク入りダミーボルトは次世代M4に流用が可能です。
「マルイ純正部品 416-21ダミーボルト」で注文すれば入手できます。

表面処理が違います。
気づいてくれるかは解りませんが...。
グリップ

従来型M4用G16グリップに交換しました。
滑り止めのステッピング加工が施されています。

フロントはCAAマグウェルグリップMGRIP1
こちらもステッピング加工が施されています。
ストック

クレーンストックから攻撃的なデザインのVLTOR MODストックに変更しました。
次世代M4系はストック部にバッテリーを内蔵する為選べる種類が少ないです。
純正クレーン、純正VLTOR MOD、TROY BATTLE AX CQB、超加工でMAGPUL ACS
ぐらいしかありません。
ガスブロック

純正のLarue LT202タイプガスブロックは切断加工により、

スパッと切れ長な雰囲気を出すNoveskeタイプとなりました。
アウターバレル

アウターバレルはガスブロック部分で3ピース構造になっており、
好みに応じて18.5インチバレルと、

ショートな13インチバレルに切り替えることができます。
ハイダーは焼け色が美しい「灰田焼き」。
タクティカルライト

M952VタイプタクティカルライトをM300用45度オフセットマウントに加工して取り付けてあります。
トンボのロゴが素敵です。
完成
****************************************

上の写真をクリックすると拡大表示されます。
ロングレンジへの攻撃は18.5インチ仕様

上の写真をクリックすると拡大表示されます。
CQB戦では13インチ仕様と戦局により切り替えることが可能です。



初速は0.2g弾で95程度。

試射は、いつもお世話になっております焼津スペシャルフォースのシューティングレンジです。
今回の動画撮影は平日だった事もあり落ち着いて撮れました。
かなりの命中精度が見て取れます。
後半疲れて集中力落ちまくりですが...。
HK416Dの動画を2014.02.09追加しました。
野外での試射してみましたら45m程度まで山なり弾道にはならず
まっすぐ飛び飛距離も50m以上はありました。

RECCE RIFLEは試作0号機なので「Z-Tune ZERO」

このHK416が第1号「Z-Tune SpecⅡ」
最強のチューンドガン「Z-Tune SpecⅡ」随時ロールアウトしていきます。
「Z-Tune SpecⅡ」は現時点で、
次世代M4シリーズ、次世代KH416シリーズ、次世代SCARシリーズ
に持ち込みチューニングが可能です。
あとがき
******************************
最近チューンにどのパーツを使っているのかと言った質問を受けます。
良いパーツでも他の組み合わせでダメになる場合もありますし、
チョット加工をするだけでダメパーツが生まれ変わる事もありますので
これと言ったメーカー名を安易にお教えするわけにも参りません。
チューニングは知識と技術力そして経験の積み重ねによって上達していく物です。
昨日よりも今日、今日よりも明日と、日々精進し
今の技術に胡坐をかくことなく躍進していきたい物です。
******************************
NEXT
*********************************
次回は...
レシーはハンドガード替えれないけど、
別のハンドガードの次世代M4も作りたい!!
なので壊れた次世代M4を新たに入手。
次世代M4レストア計画
煙突から進入する対サンタクロース用にクリスマスまでには完成しているかと思います。
って事で、よろしく!!
*********************************
東京マルイ レシーライフル(RECCE RIFLE) オーバーホール 分解編
システマ PTW INFINITY キット 分解
G&D 製 DTW M4 中華トレポン オーバーホール 組み立て編
G&D 製 DTW M4 中華トレポン オーバーホール 分解編
Big-Out の FCU 取り付け
RETRO ARMS の FCU 取り付け
King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
G&D 製 DTW M4 中華トレポン オーバーホール 組み立て編
G&D 製 DTW M4 中華トレポン オーバーホール 分解編
Big-Out の FCU 取り付け
RETRO ARMS の FCU 取り付け
King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
FCU、高いけど良いですよね♪
通常電動ガンでも出してくれませんかね? って感じです。
次世代購入したら使って見たいです。
カスタムの相談や依頼はどのようにしたら良いのでしょうか?
オーナーへメール「メッセージを送る」より
相談内容とメアドとご記入の上クリックしてください。
以上 よろしく!!お願いします。
いいなぁ…の一言ですw
先日、バイト代をはたいてレシーを購入したのですが、
この記事をみてから改造したい欲求がとまりませんw
自分でやりたいのも山々ですが、
ぶっ壊したらどうしようとゆう恐怖感が拭えません…
グリップ、ストックの交換はやってみました。
次はどの場所からいじっていくのが無難でしょうか?
コメントよろしくお願いします。
レシーは次世代の中でもトップクラスの命中精度ですから
内部チューンを急いでやる必要は無いですよ。
調子悪くなってきたらぶっ壊す覚悟で分解してみてください。
外装はレールに付けるモノ以外は、
ゲーム中にいつの間にか無くなっている
トリガーロックピンを抜け防止型に交換するのが良いでしょうね。
やらないほうがいいのはトリガーガード交換、
失敗したら絶望しますから。
このレシーライフルにはHK416Dにもついているアッパースペーサーが見えるのですが、この部品は流用ですか?それとも新しいレシーライフルには標準でついてますか?
標準でついているとしたらチャンバーも416と同じようにアッパーフレームに固定できるスペーサー対応になってるのでしょうか?
このレシーは初期型で416アッパースペーサーを
加工して流用しております。
なお去年あたりからの次世代M4のアッパーフレームが
新しくなったようでその時からアッパースペーサーやチャンバースペーサー
が付いているようです。
新しいレシーライフルを購入したので後々自分でカスタムしようと思っていた部分だったので少し気になっていました。
ちなみなバッテリーはやはりリポのほうがいいのでしょうか?
私はサバゲーはしないので、連射のサイクルアップにはあまり興味がありません。
それなら純正のsopmodでも初速に関しては差はありませんか?気温に左右されやすいとか、メモリー効果とかのデメリットは聞いたことあるのですが。
配線直付けのリポ使用も興味がありますが、過放電等に気を使いカットオフシステムやヒューズを足す必要があるなら、そこにコネクターが増えることになるので通電効率は結局、純正と同等くらいになるのではないかと思うんですが、それでもリポにするメリットはやはりあるのでしょうか?
sopmodバッテリーのままでも良いかもしれませんね。
カートリッジ式で取り付け取り外しがラクですから。
なお私はサバゲーをしますが、連射のサイクルアップに興味がありません。
自分も今回DTMを購入したのですが・・・ ミリストロークトリガーのようにしたいと思うのですが・・・ 写真のようにメガボ下よりイモネジで調整するのは分かるのですが・・・ そうするとセレクタープレートがミリストロークトリガーにした事により、セーフテーポジションに行くまでに当たりセーフテーポジションまでいかないですよね? どのようにされていらっしゃるのでしょうか??
当然トリガーもプレートも写真も加工してあります。
このブログには最重要の技術やノウハウ部分は、
載せてありませんし載せる気もありません。
特にZ-Tune編では部品選定も特定されないように編集されています。
参考にはしても同じようにまねる必要はありません。