2012年01月12日
マルイ M4-CRW オーバーホール 分解編
M4-CRWのオーバーホール依頼を受けましたので、
2回に分けて 東京マルイ製 M4-CRWのオーバーホールを行います。
今回は、其の分解編
分解の基本は、「ネジ全部外せば、とりあえずほとんどバラせる!」
ですが、順序がありますので手順を追って説明していきましょう。
2回に分けて 東京マルイ製 M4-CRWのオーバーホールを行います。
今回は、其の分解編
分解の基本は、「ネジ全部外せば、とりあえずほとんどバラせる!」
ですが、順序がありますので手順を追って説明していきましょう。
年末から3丁ほど連続でCRWのオーバーホール依頼を受けたので、
足りない写真は別のCRWの時がありますが
基本同じなのでキニシナイでください。
メカボックスの取り出し
****************************************
テイクダウンピンを左側から打ち抜きます。
「がばっ!!」とアッパー側を上に持ち上げます。
フロントテイクダウンピンを外して、ロアレシーバとアッパーレシーバを分離します。
リアストックを取り外します。ながーいネジ一本で止まっています。
ヒューズ付き配線をコネクターから取り外します。
グリップ部モーターカバーを取り外します。(ネジ2本)
モーター調整板が落ちている...だと??
モーター横に張り付いているのが見えますね。
モーターカバーを外す時に落とした気はしませんでしたが、アレ??まあいいか!!
モーターを取り外します。
取り外したらモーターだけは密閉できる容器か袋などに入れておきましょう。
磁力で、ネジ等の金属を引きつけ、万が一モーター内部に入ってしまったら大変な事になります。
そのための予防策です。
グリップ内のネジ2本を外し、グリップを取り外します。
モーターへの配線2本が複雑に絡み合いますが、無理せず丁寧に引き抜きましょう。
マガジンキャッチを取り外します。
バネが入っているので無くさないようにしましょう。
フレームロックピンを外します。
このピンは圧入されているので、ノックピンポンチをハンマーで叩いて抜きます。
チャンバーパイプを外します。ねじ2本です。
いよいよメカボックスの取り外しです。
セーフティーレバーを「SAFE」と「SEMI」の中間にします。
メカボックスの後ろ側を、引き上げるように持ち上げて外します。
これでメカボックスの取り出し完了です。
メカボックスの分解
****************************************
ネジ8本を取り外します。
いじり防止T10Hネジと、プラスのネジがありますので、止める位置を覚えておきましょう。
(間違えてもたいして困りませんがネ!)
メカボックスを開けます。
メインスプリングが飛び出さないように、窓から見えるシリンダーとスプリングを
手で押さえながら、細心の注意を払って開けましょう。
ある程度メカボックス右側が持ち上がったら、スプリングをしっかりと押さえましょう。
ギアがメカボックス右側に付いていないか確認しながら、メカボックス右側を取り外します。
スプリングを開放します。(バビョーン!!とやらないように丁寧にネ!)
メカボックス右側に部品が付いていないか確認をしましょう。
シムがメタルブッシュに張り付いていたりしますので、対のギア側に戻して置きましょう。
ピストン廻り一式を取り外します。
タペットプレートスプリングを飛ばさないように、押さえながら外します。
取り外す際、トリガースイッチに引っかかるので捻るように持ち上げます。
ピストン廻り一式取り外しました。
ギアー3点とラッチを取り外します。
ギアーにくっ付いたシムを落とさないように気をつけて外し管理しましょう。
ラッチのバネの取り付け方は良く覚えて置いてください。
トリガー廻りを取り外します。
トリガースプリングの取り付け方を良く覚えておき、トリガーを取り外します。
トリガースイッチスプリングを飛ばさないように、押さえながら外します。
セーフティーストッパーアームを取り外します。
ねじ1本を緩めます。
ストッパーアームスプリングの取り付け方を良く覚えておき、
ストッパーアームを取り外します。
トリガースイッチのねじ1本を緩めトリガースイッチを取り外します。
トリガースイッチを配線ごと取り外します。
カットオフレバーのねじ1本を緩めカットオフレバーを取り外します。
(さっきから品名が違うだけで同じ文の繰り返しだね!!!)
メカボックス左側を裏返し、カットオフレバースプリングを無くさないように取り外します。
(ちょいと文を変えてみた!!)
セレクタープレートを前方にスライドさせ取り外します。
これでメカボックスの分解がおわりです。
グリスの付いた部品はパーツクリーナーで丁寧に洗浄しましょう。
また、部品は無くさないように管理しましょう。
バレル廻りの整備
****************************************
アウターバレルとアッパーレールにガタがあるため整備します。
アッパーレールにガタがありました。
ネジにネジロックを塗布し締め付けます。
ここは、ほとんどの従来型M4は緩んでます。
スコープの乗る台座が揺れていたら射撃精度出ませんよね。これでOK!
アウターバレルフレームマウント部のネジも緩んでいます。
ネジにネジロックを塗布し締め付けます。
こちらも、ほとんどの従来型M4は緩んでます。
マルイのM4アウターバレルは、製品ごとのバレル長バリエーションを作るためか、
バレルパイプとバレルマウントの2ピース構造でネジ止め(2重赤丸の部分)となっています。
このネジ上下2本とイモネジが緩むためにガタが出ます。
上側を緩めるために、ハンドガードを取り外します(赤丸ネジ4本)。
ハンドガード上側の締め付けネジを緩めます。(取り外す必要はありません)
ハンドガード上側をデルタリングを引き上げながら持ち上げれば取り外せます。
バレルパイプ固定ビスは、ハンドガード取り付けステーと共締めされているので、
ハンドガードのネジ穴の位置にあわせて前後に調整して締め付けます。
バレルパイプ固定イモネジ部を締め付けます。
ここまで分解したら、ついでにデルタリングナットもしっかり締め付けます。
ハンドガードを元あったように締め付けなおしてください。(手抜き説明)
インナーバレルの清掃
****************************************
チャンバーストッパーリングを取り外しチャンバーを外します。
インナーバレル、チャンバーパッキンをパーツクリーナーで洗浄、脱脂します。
今回依頼されたM4には、社外品のチューニングインナーバレルが入っていますね。
おそらくはタイトバレルでしょうが、どんな命中精度か楽しみですね。
チャンバーパッキン挿入時にパッキンがヨレないように滑りやすくするため、
シリコングリスを塗ります。
BB弾が触れる部分には塗らないように注意しましょう。
アウターバレルとインナーバレルのクリアランスを詰める為に、
お得意の紙テープ螺旋巻きをします。
ドットサイトの調整
****************************************
依頼されたM4には、Trijicon ACOG&Doc Dotが付いていました。
スコープのレティクルとドットサイトのドットのエレベーション(上下調整)が合っていませんでした。
ドットサイトの台座前部がスコープに当たってドットサイト前方がかすかに上へ向いてしまっています。
ドットサイトのエレベーション幅が狭いので下方向に合わせる事が出来ないので、
ドットサイトの台座前部をサンダーで削って整形したいところですが、
依頼主の許可とってないし、説明めんどくさそうなのでw簡単なやり方で対応します。
薄いプラスチックの板を用意します。
(マルイのスペアーマガジン購入時に入っている透明なケースとかがいいですね)
このプラ板をドットサイトと台座の間に挟んで前後の高さを調整します。
これでドットサイトを覗いてターゲットしたあと、下のスコープを覗いてもターゲットを
逃さない位置に調整する事が可能となりました。
****************************************
今回はここまで!!
次回は「マルイM4-CRW オーバーホール 組み立て編」に入ります。
どうぞお楽しみに!!
ってことで、 よろしく!! GUNドック
****************************************
足りない写真は別のCRWの時がありますが
基本同じなのでキニシナイでください。
メカボックスの取り出し
****************************************
テイクダウンピンを左側から打ち抜きます。
「がばっ!!」とアッパー側を上に持ち上げます。
フロントテイクダウンピンを外して、ロアレシーバとアッパーレシーバを分離します。
リアストックを取り外します。ながーいネジ一本で止まっています。
ヒューズ付き配線をコネクターから取り外します。
グリップ部モーターカバーを取り外します。(ネジ2本)
モーター調整板が落ちている...だと??
モーター横に張り付いているのが見えますね。
モーターカバーを外す時に落とした気はしませんでしたが、アレ??まあいいか!!
モーターを取り外します。
取り外したらモーターだけは密閉できる容器か袋などに入れておきましょう。
磁力で、ネジ等の金属を引きつけ、万が一モーター内部に入ってしまったら大変な事になります。
そのための予防策です。
グリップ内のネジ2本を外し、グリップを取り外します。
モーターへの配線2本が複雑に絡み合いますが、無理せず丁寧に引き抜きましょう。
マガジンキャッチを取り外します。
バネが入っているので無くさないようにしましょう。
フレームロックピンを外します。
このピンは圧入されているので、ノックピンポンチをハンマーで叩いて抜きます。
チャンバーパイプを外します。ねじ2本です。
いよいよメカボックスの取り外しです。
セーフティーレバーを「SAFE」と「SEMI」の中間にします。
メカボックスの後ろ側を、引き上げるように持ち上げて外します。
これでメカボックスの取り出し完了です。
メカボックスの分解
****************************************
ネジ8本を取り外します。
いじり防止T10Hネジと、プラスのネジがありますので、止める位置を覚えておきましょう。
(間違えてもたいして困りませんがネ!)
メカボックスを開けます。
メインスプリングが飛び出さないように、窓から見えるシリンダーとスプリングを
手で押さえながら、細心の注意を払って開けましょう。
ある程度メカボックス右側が持ち上がったら、スプリングをしっかりと押さえましょう。
ギアがメカボックス右側に付いていないか確認しながら、メカボックス右側を取り外します。
スプリングを開放します。(バビョーン!!とやらないように丁寧にネ!)
メカボックス右側に部品が付いていないか確認をしましょう。
シムがメタルブッシュに張り付いていたりしますので、対のギア側に戻して置きましょう。
ピストン廻り一式を取り外します。
タペットプレートスプリングを飛ばさないように、押さえながら外します。
取り外す際、トリガースイッチに引っかかるので捻るように持ち上げます。
ピストン廻り一式取り外しました。
ギアー3点とラッチを取り外します。
ギアーにくっ付いたシムを落とさないように気をつけて外し管理しましょう。
ラッチのバネの取り付け方は良く覚えて置いてください。
トリガー廻りを取り外します。
トリガースプリングの取り付け方を良く覚えておき、トリガーを取り外します。
トリガースイッチスプリングを飛ばさないように、押さえながら外します。
セーフティーストッパーアームを取り外します。
ねじ1本を緩めます。
ストッパーアームスプリングの取り付け方を良く覚えておき、
ストッパーアームを取り外します。
トリガースイッチのねじ1本を緩めトリガースイッチを取り外します。
トリガースイッチを配線ごと取り外します。
カットオフレバーのねじ1本を緩めカットオフレバーを取り外します。
(さっきから品名が違うだけで同じ文の繰り返しだね!!!)
メカボックス左側を裏返し、カットオフレバースプリングを無くさないように取り外します。
(ちょいと文を変えてみた!!)
セレクタープレートを前方にスライドさせ取り外します。
これでメカボックスの分解がおわりです。
グリスの付いた部品はパーツクリーナーで丁寧に洗浄しましょう。
また、部品は無くさないように管理しましょう。
バレル廻りの整備
****************************************
アウターバレルとアッパーレールにガタがあるため整備します。
アッパーレールにガタがありました。
ネジにネジロックを塗布し締め付けます。
ここは、ほとんどの従来型M4は緩んでます。
スコープの乗る台座が揺れていたら射撃精度出ませんよね。これでOK!
アウターバレルフレームマウント部のネジも緩んでいます。
ネジにネジロックを塗布し締め付けます。
こちらも、ほとんどの従来型M4は緩んでます。
マルイのM4アウターバレルは、製品ごとのバレル長バリエーションを作るためか、
バレルパイプとバレルマウントの2ピース構造でネジ止め(2重赤丸の部分)となっています。
このネジ上下2本とイモネジが緩むためにガタが出ます。
上側を緩めるために、ハンドガードを取り外します(赤丸ネジ4本)。
ハンドガード上側の締め付けネジを緩めます。(取り外す必要はありません)
ハンドガード上側をデルタリングを引き上げながら持ち上げれば取り外せます。
バレルパイプ固定ビスは、ハンドガード取り付けステーと共締めされているので、
ハンドガードのネジ穴の位置にあわせて前後に調整して締め付けます。
バレルパイプ固定イモネジ部を締め付けます。
ここまで分解したら、ついでにデルタリングナットもしっかり締め付けます。
ハンドガードを元あったように締め付けなおしてください。(手抜き説明)
インナーバレルの清掃
****************************************
チャンバーストッパーリングを取り外しチャンバーを外します。
インナーバレル、チャンバーパッキンをパーツクリーナーで洗浄、脱脂します。
今回依頼されたM4には、社外品のチューニングインナーバレルが入っていますね。
おそらくはタイトバレルでしょうが、どんな命中精度か楽しみですね。
チャンバーパッキン挿入時にパッキンがヨレないように滑りやすくするため、
シリコングリスを塗ります。
BB弾が触れる部分には塗らないように注意しましょう。
アウターバレルとインナーバレルのクリアランスを詰める為に、
お得意の紙テープ螺旋巻きをします。
ドットサイトの調整
****************************************
依頼されたM4には、Trijicon ACOG&Doc Dotが付いていました。
スコープのレティクルとドットサイトのドットのエレベーション(上下調整)が合っていませんでした。
ドットサイトの台座前部がスコープに当たってドットサイト前方がかすかに上へ向いてしまっています。
ドットサイトのエレベーション幅が狭いので下方向に合わせる事が出来ないので、
ドットサイトの台座前部をサンダーで削って整形したいところですが、
依頼主の許可とってないし、説明めんどくさそうなのでw簡単なやり方で対応します。
薄いプラスチックの板を用意します。
(マルイのスペアーマガジン購入時に入っている透明なケースとかがいいですね)
このプラ板をドットサイトと台座の間に挟んで前後の高さを調整します。
これでドットサイトを覗いてターゲットしたあと、下のスコープを覗いてもターゲットを
逃さない位置に調整する事が可能となりました。
****************************************
今回はここまで!!
次回は「マルイM4-CRW オーバーホール 組み立て編」に入ります。
どうぞお楽しみに!!
ってことで、 よろしく!! GUNドック
****************************************
システマ PTW INFINITY キット 分解
G&D 製 DTW M4 中華トレポン オーバーホール 組み立て編
G&D 製 DTW M4 中華トレポン オーバーホール 分解編
Big-Out の FCU 取り付け
RETRO ARMS の FCU 取り付け
King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
G&D 製 DTW M4 中華トレポン オーバーホール 組み立て編
G&D 製 DTW M4 中華トレポン オーバーホール 分解編
Big-Out の FCU 取り付け
RETRO ARMS の FCU 取り付け
King Arms 製 ナイツ SR-16 オーバーホール 組み立て編
ダニエルディフェンスのレイルを組み込もうと思いまして。
回答よろしくお願いします。
M4CRWのハンドガードを人にあげてしまったので、
正確に何インチか記憶しておりません。(規格上では7インチかな?)
M4特有の三角形フロントサイトを残したままで、
ダニエルディフェンス(以下DD)のハンドガードをつけるとなると、
7インチのDDを買えばよろしいかと思います。
マルイのアウターバレルは分割式で、ハンドガードとセットで
組み込む事で強度を保っています。
DDはバレルとハンドガードが触れないフリーフロート式ですので、
もしかしたらマルイのバレルではグラグラで
剛性が得れないかもしれません。
その場合は社外品の一本物のバレルを買う事になります。
社外ハンドガードを組み込む際は、ねじ山が合わなかったり、
取り付け隙間の微調整が必要だったり、加工が必要だったりします。
その辺は、当ブログの
AEG製 M7A1 のバレル長くする。
http://salmon38.militaryblog.jp/e261185.html
TROY TRX Extreme Battle Rail レプリカ
http://salmon38.militaryblog.jp/e262001.html
をご覧ください。
結構めんどくさい事になるかも知れませんが、ぜひチャレンジしてください。
ハンドガード一つ組み込むのにも微調整が必要なんですね。
丁寧なご回答ありがとうございました。
挑戦してみます