2013年07月21日
東京マルイ 89式 5 56mm小銃 オーバーホール 分解編
高い命中精度、無駄弾を防ぐ3点バースト、自衛隊のトレポンとして
根強い人気の「89式自動小銃」のオーバーホールを
2回に分けて解説していきましょう。今回は、其の分解編です。

って...「こいつ!!銃のくせに服着ていあがるぜ!!」
根強い人気の「89式自動小銃」のオーバーホールを
2回に分けて解説していきましょう。今回は、其の分解編です。

って...「こいつ!!銃のくせに服着ていあがるぜ!!」

とりあえず 服を着られていては事に及べませんので、服を脱がします...。

初速は86程度です。
アッパー側の分解
****************************************

ピンを抜きハンドガードを外します。

ハンドガード内がバッテリーケースとなっていますが、
なかなかバッテリーが納まってくれずめんどくさいですね。コレ...。

アウターバレルレシーバー基部を外します。
右側4本のネジ。

左側4本のネジとフレームロックピンも外します。

バレルに配線がインシュロック固定されていますので切り離します。

アウターバレルを前に引っ張れば外れます。

アッパレシーバーを取り外します。
レシーバーのくぼみにセレクターレバーが引っかかりますので
セレクターレバーを「レ」か「3」の位置にスライドします。
アッパレシーバーは前にスライドし取り外します。

アッパー側の分解完了です。
メカボックスの取り出し
****************************************

グリップ部モーターカバーを取り外します。(ネジ2本)

配線を引き抜きます。
モーター位置調整板を落とさないように回収しましょう。

グリップ内のネジ4本を外します。

ロアレシーバ後部のメカBOXステー固定ネジを取り外します。

メカBOXステーLを取り外します。ネジ3本。
さて このメカBOXステーLですが、「ステー」と簡単な部品名称ですが
89式の命中精度の高さを支える超重要部品です。
レシーバー後部より前方バレル基部に一直線に伸びたステーは
メカボックスを支えながらも左右よりメカボックス上部を挟み込み
ボックス剛性を上げ、メカボックスとアウターバレル基部を
ガッチリと結合させています。
「ステー」と言うよりは「ブレースバー」と言うべきすばらしい部品です。


セレクターレバーを取り外します。ネジ1本。


セレクター指標(蓋)を取り外します。ネジ1本

メカボックスを上に持ち上げて取り出します。

マガジンハウジングカバーが、ぽろっと!落ちてくるかもしれません。

メカボックス取り外しまで完了です。
ここまで30分程度で終わると思います。
メカボックスの分解
****************************************

メカボックス左側から作業していきます。
ここからは正式名称が無い部品が多いので、
当ファクトリーオリジナル名称で解説していきます。

カットオフレバースプリング と 3バーストスプリングC を取り外します。

セレクタープレートギア左を取り外します。
メカボックスを取り外した時点でぽろっと!落ちているかもしれませんが...。

配線押さえカバーを取り外します。

メカボックス右側に移ります。

セレクタープレートギア右を取り外します。
セレクタープレート連対ギアを取り外します。ネジ1本。

連対ギアは2個プランジャーが取り付けられています。

ギア左右と連対ギアは取り付けの際の間違わないように合わせマークや
左右どちらの部品かわかるようにマーキングしておきましょう。

セレクタープレート右を取り外します。

メカボックスのネジ4本を取り外します。
マルイ製ですので、いじり防止T10Hネジです。

メカボックスを開けます。

メインスプリングが飛び出さないように、窓から見えるシリンダーと
スプリングガイドを手で押さえながら、細心の注意を払って開けましょう。

ピストン廻り一式を取り外します。
タペットプレートスプリングを飛ばさないように、押さえながら外します。

ピストン廻り一式を取り外しました。

ギアー3点と逆転防止ラッチを取り外します。

逆転防止ラッチのバネの取り付け方は良く覚えて置いてください。

ギアーに付いたシムを落とさないように気をつけて外し管理しましょう。

トリガーを取り外します。
トリガースプリングの取り付け方を良く覚えておき、トリガーを取り外します。

トリガースイッチのねじ3本を緩めトリガースイッチを取り外します。

トリガースイッチスプリングの取り付けはこのようになっています。
スイッチ部を分解して清掃する場合は組みつけの際間違わないようにしましょう。
ここからは3点バースト部品を取り外していきます。


3バーストレーバAと3バーストスプリングAを取り外します。(左下)
3バーストレーバCとを取り外します。(中央)
3バーストスプリングCはメカボックス分解の最初の方で取り外してあるはずです。


3バーストレーバBと3バーストスプリングBを取り外します。(右下)

メカボックス左を裏返してカットオフレバーのネジを取り外します。

セレクタープレート左を取り外します。

これらの部品で、機械的に3点バーストが作動します。
非常に凝った作りでありながら単純な構造。
すばらしい設計です。

これでメカボックスの分解がおわりです。
グリスの付いた部品はパーツクリーナーで丁寧に洗浄しましょう。
プラスチックの部品は台所用洗剤で洗ってしまうのも良いでしょう。
89式のVer.8メカボックスはM4のVer.2メカボックスの派生モデルです。
部品点数が多いので、なくさないように管理しましょう。
チャンバー&バレルの分解
****************************************

次はチャンバー&バレルを分解していきます。

チャンバーを押さえつけながら左に回すとアウターバレルより取り外せます。

バレル固定リングを外しインナーバレルをチャンバーより抜きます。

ホップアップアームはピンを抜けば外れます。

チャンバー&バレル分解完了です。
部品はなくさないように管理しましょうね。

ついでにアウターバレルレシーバー基部も分解します。

特にゆるんでいませんでしたが、当ファクトリーではオーバーホールの際は
バレル周りをガッチリ固定にする為に分解し再度組み付け直します。

組み付け直す事により見た目変わりありませんが、剛性感が違います。
剛性感は安心感に変わり、信頼できる銃に欠かせない要因となります。
飛距離、初速、弾数など数値だけが性能ではありません。
****************************************
今回はここまで!!
次回は「東京マルイ 89式 5 56mm小銃 組み立て編」に入ります。
この銃は「89式 GT-2仕様」にチューニングされます。
他では見られないブラッシュアップされたフルチューンドガンになります。
どうぞお楽しみに!!
って事で、よろしく!! GUNドック
****************************************
「よろしく!!GUNドック GT-1」仕様 Magpul AK フルチューン編
ARES製 GSG G14 オーバーホール 組み立て編
ARES製 GSG G14 オーバーホール 分解編
BOLT製 BR-47( Knight's SR-47 ) オーバーホール 組み立て編
BOLT製 BR-47( Knight's SR-47 ) オーバーホール 分解編
東京マルイ 89式 5.56mm小銃 オーバーホール 組み立て編
ARES製 GSG G14 オーバーホール 組み立て編
ARES製 GSG G14 オーバーホール 分解編
BOLT製 BR-47( Knight's SR-47 ) オーバーホール 組み立て編
BOLT製 BR-47( Knight's SR-47 ) オーバーホール 分解編
東京マルイ 89式 5.56mm小銃 オーバーホール 組み立て編
89式、メカボ内部は見るからに綺麗ですね。
グリスが少な過ぎ??
チャンバーパッキンが気になるけど……
写真での判断なので何とも言えませんが、これからどうなるか楽しみです。
89式の中身はかなり出来がいいですね。
Ver.2から比較して剛性が上がるリブ補強がされていますし、
次世代Ver.2へと続く改良部品が多用されています。
89式はマルイの本気度が伺える意欲作といえます。
逆に新型の416の方が作りが荒いですね...。
マジでブラッシュアップされたフルチューンドガンになります。