2021年06月26日
システマ PTW INFINITY キット 分解
2021年5月 SYSTEMA トレポンがフルモデルチェンジしました!!
ギアボックスとモーターが基盤も含めた一体型ユニットとなった新たなトレポンINFINITY。
今までグリップ内に納まっていたモーターがギアボックス内に小型ブラシレスモーターとして入れ替わり、
FETなど外部に設置されていた基盤もボックス内に収納、動力機構すべてをギアボックスにオールインワン。
レスポンスアップのためセクターギアはDSG(デュアルセクターギア)化されプリコック機能までも備わりました。
早速内部がどの様になっているのか分解検証し、チューンしましょう!!
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NFINITY キット の内容物は以下のとおりです。
・INFINITYギアボックス
・M130シリンダーユニット
・150mmインナーバレルチャンバーASSY
・ダミーモーター
・各種レンチ
・取扱説明書CD
順を追って分解していきましょう。
INFINITYギアボックスの分解
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まずはメインのINFINITYギアボックスを分解します。
INFINITYギアボックスを分解するのは専用工具は必要となります。
ギアボックスを留めるメインのネジはトルクスレンチ T6が必要となります。
メイン基板の取り付けはトルクスレンチ T4ですが基板を外す必要は無いかもしれません。
なおキットに付属する各種レンチではギアボックスの分解はできません!
セレクターラックを取り外します。
セレクターラックは嵌っているだけですので持ち上げれば簡単に外れます。
セレクターラックプランジャーとセレクターラックプランジャースプリングを取り外します。
プランジャーはスプリングによりテンションが掛かっていますので飛び出さないように
注意しながらほじくりだしてください。
私はセレクターラックプランジャーを飛ばしてしまい探すのに苦労してしまいました。。。
セレクター連結ギアを取り外します。
連結ギアは嵌っているだけですので連結ギアを中央の位置に回してから上に引き上げます。
ギアに左右の違いはないようです。
ギアBOX L・R固定用ネジ4本を外します。
左下の1本だけ長さが短いので注意しましょう。
ギアボックスを裏返してギアケーススクリューを2本取り外します。
ギアボックスのネジはきつく締め付けられていません。
組付け時の締め付けトルクの参照になるよう緩める際のチカラ加減を覚えておきましょう。
ギアケースRをこじ開けます。
スイッチ基板に引っ掛かりますので壊さないよう注意しましょう。
スイッチ基板を引き抜きます。
トリガーとトリガースプリングを取り外します。
トリガーは従来型PTWと同じ部品です。
トリガースプリングは従来の物より硬いです。
ヘリカル/サンギアを引き抜きます。
ベアリングプレート&サンギア・ベアリング、サンギア・シャフトが合わせて外れます。
合わせて外れたベアリングプレート&サンギア・ベアリング、サンギア・シャフトをバラしてください。
カウンターギアを取り外します。
DSGギアを取り外します。
プラネタリーギアを4つ取り外します。
プラネタリーシャフトは無理に抜く必要はありません。
インターナル・セクターギア用シムを取り外します。
ブラシレスモーターローターをプライヤーで挟み込み
気合で引っこ抜きます!!
ローターは磁力で吸い付いていますので引き抜く際に結構力を使います。
初めてやるときは壊れてしまうのでは??と恐怖することでしょう。
ブラシレスモーターの中身です。
ドローン用のモーター技術の流用でしょうか?
こんな小さなモーターでM130のピストンが引けるとは技術の進歩はすごいものです。
14個のマグネットがついています。
ギアボックスの分解自体のほとんどがグリスアップ(塗りなおし)が目的でしょうから
これ以上の分解の必要は無いでしょう。
これ以上の分解は必要ないと思いましたが基板を取り外します。
PCBカバースクリューを取り外します。
PCBカバーが外れます。
PCBカバーの裏には”KUMI”と記されています。
ポエマーであるSYSTEMA社長さんの名前ですね。
ギアケースLから配線を引き出そうとしたらヒューズカバーが引っ掛かり抜けません。
ヒューズカバーを取り外します。
ヒューズ基板のみにしたらギアケースLから配線を引き抜けます。
INFINITYギアボックスの分解は以上です。
シリンダーAssyの分解
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続いてM130シリンダーユニットを分解します。
構造自体は従来型PTWのM90シリンダーユニットと同じ物ですが、
DSGに対応したピストンラックギア9枚歯仕様となり、
バネレートがM130相当となります。
INFINITYにM90シリンダーユニットを組み込むと初速がかなり落ちます。
逆に従来型PTWにM130シリンダーユニットを組み込む事はいろいろな制約がありできません。
シリンダーヘッド・アッセンブリーをレンチで緩め取り外します。
シリンダーヘッドを外す際にねじ山に負荷が掛からないようにノズル奥のピストンを
ドライバーで押しつけ後退させて特殊工具でシリンダーヘッドを緩めます。
M130スプリングですのでかなりの反発力がありますので外れる瞬間に、
ピストン一式が明後日の方向に飛んで行ってしまいますが、
ピストンを押さえ付けながらシリンダーヘッドを外す事により
ピストンが勢いよく飛び出してくる事はありません。
スプリングガイド・アッセンブリーをレンチで緩め取り外します。
シリンダーヘッド・アッセンブリーを分解します。
ノズルを取り外しますが、ノズルAとノズルBには強固なネジロック材が塗布されていますので、
簡単には外れません。
80W相当のはんだごてをノズルAにあて熱くて触れない状態になるまで熱します。
熱せられたネジロック材は軟化しますので、その隙にレンチで回します。
熱せられたネジロック材は軟化しますので、その隙にレンチで回します。
シリンダーヘッド・アッセンブリーの内部部品は従来型PTWと変わりなく、
ノズルA+スプリング+ノズルBと組み込まれており、ノズル部の気密漏れを防ぐ
ノズルOリングが組み込まれています。
はんだごてで熱した際にこのOリングがダメージを受けていないかよく確認してください。
とうぜん千切れていたり、ささくれていても交換です。
ヘッドにある4つのピンはネジザウルスで簡単に引っこ抜けます。
これで従来のバレル&チャンバーを流用できます。
これでINFINITYに超プレミアのMチャンバー等が流用できるようになります。
シリンダーASSYの分解は以上です。
グリスはシステマ純正グリスのようですがたっぷり塗りすぎ、逆に塗られていない部分があり、
特にピストンラックギアにはオイルが一切塗られていません。
グリスアップのために分解が必要ですが、
Oリングをフッ素系にしたり極圧グリスにしたりする以外はカスタム的要素はありません。
今回はピストンは分解しません。
(ロッドを切るか熱する際にピストンケースが熱で溶けるなど壊れてしまうので)
ピストンヘッドが伸びる独自のシステムも従来型から変わりなし。
中身も変わりなし。
DSGに対応したピストンラックギア9枚歯仕様です。
このラックギアはSYSTEMAの最高級の技術が使われているらしく?
ワイヤーカット放電加工により非常に精緻な加工がされているそうです。
熱処理後、最終的な防錆処理として四酸化三鉄被膜処理(黒染め)処理してありますので、
経年変化で腐食することはないとのことです。
1stロットのラックギアは、なんとなく茶色く見えますが赤さびではない!
との事ですのでご安心ください。
ただ、、オイルやグリス程度は塗って出荷したほうが良いとは思うのですが。。
バレル&チャンバーAssyの分解
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続いて150mmインナーバレルチャンバーASSYを分解します。
バレルキーを引き抜きます。
トレポンのバレルの分解で一番難しいのはこの作業です。
チャンバー部をプラスティックハンマーで叩くと浮き出てくるとか??
バレルキーの2つの穴にラジオペンチを突っ込んで引き抜くとか??
ではまったく抜けてくれません。
キーの穴にM2のタップでネジ溝を浅く切りM2ネジを差し込み、プライヤーで引き抜きます。
普通にチャンバーからインナーバレルを引き抜くとアジャスターや
アジャスタークッションがぽろぽろと出て来てしまいます。
写真は丁寧に抜いています。
どの様に付いていたのかが解らなくなってしまったら
写真をよく見てください。
ホップエレベーション(イモネジ)を取り外します。
チャンバーパッキン・ベース&チャンバーパッキンを反対側から割り箸等で突き取り外します。
150mmインナーバレルチャンバーASSYの分解は以上です。
中身は従来型PTWと変わりありません。
インナーバレルの長さが150mmになっているだけです。
ダミーモーターの分解
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ダミーモーターの分解の分解をします。
INFINITYはグリップ内にモーターが無いので、従来型PTWのロアフレームに
従来型PTWグリップを取り付ける為の部品です。
分解する必要は。。。無いです。
ヘッド部のピン2本を打ち抜きます。
シャフトは刺さっているだけなので一本づつペンチで引き抜きます。
ダミーモーターの分解の分解は以上です。
分解されたダミーモーターは素材として使われます。
棒が差し込まれている深さも加工するのに邪魔にならなくちょうどよい。
サンダーで斬って!、斬って!、斬り刻む!
やすりで研いで!
M6の穴をあける。
実グリップを取り付けるためのアダプターに加工しました。
あとがき
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フルモデルチェンジしたインポンことトレポン∞の分解如何でいたでしょうか?
ファーストロットは不具合箇所が多々あるようですが、、、
昔からSYSTEMAの部品なんてそんなものです。
いちいち文句を言っているようではこの素材キットに手を出すべきではありません。
2ndロットからは改善されているようですので、
おそらくは何十年と発売されることでしょう。
そしてこのブログ記事も何十年と分解の参考になればと思い執筆しました!!
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NEXT
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今回はここまで!!
次回は「システマ PTW INFINITY キット 組み立て編」に入ります。
またマルイ次世代MP5も発表されたようですのでいずれ分解します。
分解速報はツイッターでUPしますのでご参照ください。
どうぞお楽しみに!!
ってことで、よろしく!! GUNドック
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2018年01月01日
2017年12月10日
東京マルイ 次世代 AK47 オーバーホール 分解編
2回に分けて お送りする「東京マルイ 次世代 AK47」分解編です。
2017年12月 東京マルイ AK47が次世代電動ガンとして帰ってきましたしました!!
スタンダード電動ガンAK47が発売されたのは1994年!
じつに23年ぶりのフルモデルチェンジです。
剛性の高い金属製フレーム、シュート&リコイルエンジンに加え
ユーザーからの要望が高かったオートストップ機構まで搭載した新モデル!!
早速内部がどの様になっているのか分解検証し、チューンしましょう!!
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2017年10月01日
KRYTAC KRISS VECTOR オーバーホール 組み立て編
2回に分けて お送りする「クライタック クリス ベクター」組み立て編です。
待ちに待ったKRYTAC クリス ベクターですが高級と言えども中華銃。
調整要の部分もありますので組み立て&チューニングをしましょう。
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2017年09月17日
2017年08月17日
東京マルイ SGR-12 オーバーホール 分解 組み立て 編
東京マルイの電動フルオートショットガンシリーズ第2弾「SGR-12」を入手しました。
「SGR-12」は第1弾「AA-12」と同様弾道は中距離から左右が散弾する3弾銃ですが...
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「SGR-12」は第1弾「AA-12」と同様弾道は中距離から左右が散弾する3弾銃ですが...
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2017年05月12日
2017年02月20日
2017年01月04日
ASG 製 CZ SCORPION EVO3 オーバーホール 組み立て編
ASG 製 CZ SCORPION EVO3 オーバーホール 組み立て編
2回に分けて お送りする「ASG CZ SCORPION EVO3 A1」組み立て編です。
壊れてしまったCZ社公認トレーニング用トイガンASG EVO3早速治しましょう。
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2017年01月03日
ASG 製 CZ SCORPION EVO3 オーバーホール 分解編
2回に分けて お送りする「ASG CZ SCORPION EVO3 A1」分解編です。
もっともコンパクトなSMGとして知られるVz61の流れを汲む
CZ社 SCORPION EVO3 A1が ASG社より正式ライセンスを得て
電動ガンとして発売されました。(もう2年ほど前ですが...)
今回お預かりしたEVO3は急に弾が飛ばなくなったとの事です。
早速 分解、修理をしましょう。
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もっともコンパクトなSMGとして知られるVz61の流れを汲む
CZ社 SCORPION EVO3 A1が ASG社より正式ライセンスを得て
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2017年01月02日
G&D 製 DTW M4 中華トレポン オーバーホール 組み立て編
2回に分けて お送りする「G&D 製 DTW M4 MK18mod1」組み立て編です。
PTW(以下「トレポン」)の中華コピーDTW(以下「チャイポン」)は
トレポンの入門機として使えるのか?組みなおして検証していきましょう。
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PTW(以下「トレポン」)の中華コピーDTW(以下「チャイポン」)は
トレポンの入門機として使えるのか?組みなおして検証していきましょう。
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2017年01月01日
G&D 製 DTW M4 中華トレポン オーバーホール 分解編
2回に分けて お送りする「G&D 製 DTW M4 MK18mod1」其の分解編です。
2012年ごろから出始めたPTW(以下「トレポン」)の中華コピーDTW(以下「チャイポン」)
ですが当時はぜんぜんダメなゴミ中華銃でした。
最近ではメーカーで改良を重ねた結果かなり使えるようになった??と噂を聞きますし
安価な入門トレポンとして楽しめるのかな??と気になっておりました。
続きを読む↓ » 続きを読む
2012年ごろから出始めたPTW(以下「トレポン」)の中華コピーDTW(以下「チャイポン」)
ですが当時はぜんぜんダメなゴミ中華銃でした。
最近ではメーカーで改良を重ねた結果かなり使えるようになった??と噂を聞きますし
安価な入門トレポンとして楽しめるのかな??と気になっておりました。
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2016年10月23日
オーダー、ご質問等へのメール返信について
オーダー及びご質問はオーナーへメール「メッセージを送る」より
相談内容とメールアドレスをご記入の上クリックしてください。
メールアドレスをご記入いただく際にスペルミス等により、
こちらから返信が出来ないケースが増えております。
また、携帯電話・スマートフォン等のモバイル用アドレスでは
設定によりパソコンからのメールがお届け出来ない事があります。
アドレスや設定等ご確認の上メールの送信をお願いいたします。
また、ご質問の際にご使用されるメールアドレスに関しては
携帯電話のアドレス (@docomo.ne.jp/@ezweb.ne.jp/@i.softbank.jp)は
初期設定等で弾かれPCメールと連絡が取れない可能性が高いので、
可能な限りPCのメールアドレスを推奨致します。
1週間以上返信がない場合はご記載にお間違いが無いか
ご確認のうえ改めて御連絡ください。
追記:twitterからのメッセージも受け取れるようになりました。
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2016年05月30日
2016年05月15日
2016年04月17日
MAGPUL PDR-C の改良
発売から3年も経つMAGPUL PDR-Cですが未だに人気のある銃です。
ですが...箱出しではイマイチ、調整しても不具合だらけと...
ダメダメ銃として烙印を押されフィールドで見ることは少ないのようです。
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2016年04月06日
2016年03月01日
東京マルイ AA-12 オーバーホール 組み立 編
2回に分けて お送りする「東京マルイ AA-12 オーバーホール」
其の組み立て編です。
度肝を抜くマルイ製 電動三段銃 AA-12 の不満点を改良すべく
分解をしましたので まっすぐホップ への改良と組立てを行います。
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其の組み立て編です。
度肝を抜くマルイ製 電動三段銃 AA-12 の不満点を改良すべく
分解をしましたので まっすぐホップ への改良と組立てを行います。
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2016年02月21日
東京マルイ AA-12 オーバーホール 分解 編
2回に分けて お送りする「東京マルイ AA-12 オーバーホール」
其の分解編です。
3発同時発射の電動ガン「東京マルイのAA-12」を分解していきましょう。
ですが...前もって言っておきますと、
メカボックスまで分解する必要の無い銃です...。
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其の分解編です。
3発同時発射の電動ガン「東京マルイのAA-12」を分解していきましょう。
ですが...前もって言っておきますと、
メカボックスまで分解する必要の無い銃です...。
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