2014年12月28日
Real Sword製 ドラグノフSVD オーバーホール 組み立て編
2回に分けて お送りする「Real Sword製 ドラグノフSVD オーバーホール」其の組み立て編です。

さっそく壊れたチャンバー部分の修理と組み立てをしましょう。
さっそく壊れたチャンバー部分の修理と組み立てをしましょう。
メカボックスフレームの加工
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ピストンレール部はバリ取り、エッジ丸め、鏡面加工がしてあります。

RSのメカボックスもとても綺麗な鋳物ですのでほとんど磨く必要がありませんでした。
某国内メーカーの鋳物よりも数段優れています...。
ギアのシム調整
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ベベルギア基準式シム調整をおこないます。
ギア作動音が発生しやすいベベルギアとモーターピニオンギアのアタリを
セッティングしたあとにベベルシム調整をする事によって、より静かなドライブが期待できます。

セクターギアはタペットプレートとピストンラックギアの
接触位置を優先に考えシム調整をします。
スパーギアはセクターギアとトランシジョンギアのギア歯に合わせて、
かつギア側面とメカボ壁面に接触しない位置にシム調整をします。
トランシジョンギアはベベルギアのギア歯に合わせて、
かつギア側面とメカボ壁面に接触しない位置にシム調整しましょう。

何度か調整を重ねベストなギアシム調整を目指しましょう。
またシムは出来る限り使用枚数が少なくなるようにしましょう。
メカボックス組み立て(トリガースイッチとギアの取り付け)
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カットオフレバーを取り付けます。
軸部にグリスを塗っておきます。

メカボックス左側を裏返し、カットオフレバースプリングを飛ばさないように取り付けます。

トリガースイッチを取り付けます。

トリガースイッチスプリング向きに注意し取り付けます。

トリガーアームを取り付けます。

トリガースイッチギアを取り付けます。

スパーギア、セクターギア、トランシジョンギアを取り付け、
取り付け方向を間違わないように逆転防止ラッチとバネを取り付けます。
RS T-3型は通常のメカボックスと取り付け方向が逆です。
他の作業中に逆転防止ラッチが外れやすい為、
メカボックスを閉じる時最後にベベルギアを取り付けます。
メカボックス組み立て(ピストン&シリンダー)
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ピストンリングにシリコングリスを塗りこみピストンに組み込みます。

ステンレスシリンダーはグリスを弾き易いので、
内部は真鍮製のシリンダーよりも荒くヘアライン状の磨き傷を付けてあります。
この磨き傷にグリスが保持され、低摩擦、高気密が実現されます。

ピストン&シリンダー廻りを一式をメカボックスに組み込みます。
メカボックス組み立て(完成)
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ラッチを上に押し上げ、ベベルギアを取り付けます。
スプリングとスプリングガイドを取り付けメインスプリングを圧縮しながら、
メカボックスを閉じます。

メカボックスを閉じネジは基本的に内側から外側に向けて
各所を均等締めするのが基本です。

トリガーを取り付けます。

トリガーリンクギアを取り付けます。

トリガーリンクギアを取り付けます。

.トリガー固定プレート右を取り付けます。

メカボックスアッパーカバーを前にスライドして取り付けます。

モーターホルダー取り付けます。(ねじ2本)

メカボックスのオーバーホール終了しました。
配線の引きなおし
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RS T-3型は配線をメカボックスから引き剥がすと
配線固定のツメが鋭利なために配線被服が破れてしまいます。
ついでですから通電性の良い配線に引きなおします。

RS T-3型はモーターの配線が+-を逆接続にします。
誘導負荷のサージ対策としてSBDをモーターに取り付けてあります。
モーターへの配線はハンダ直付けです。
モーターから配線が抜け落ちない信頼性の高いハンダ直付けがベストです。

ドラグノフはバッテリー交換が結構手間が掛かりますので、
常時電源を消費するFETスイッチ制御ではなく通常の配線としました。
メカボックス組み込み
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トリガーロック解除レバーをはめ込みます。

フレームにメカボックスを挿入します。

トリガーロック解除レバーが正常に動くか確認します。
電動ガン全般で言えることですが射撃した直後にトリガーを離すと
カットオフレバーが中途半端な位置で止まりトリガースイッチが働かなくなる仕様があります。
この症状をサバイバルゲーマーは「トリガーロック」と呼びます。
ベテランサバイバルゲーマーとなりますと「トリガーロック」を起こさない様に
射撃工程が終わるまでトリガーを離さないように心がけています。
しかしながら「トリガーロック」が起きてしまった場合はフルオートにして、
トリガーを引き一発以上撃って「トリガーロック」を解除するのですが
ドラグノフはフルオートが無いのでこのレバーを押す事で解除できます。

フレームのマガジンキャッチ部奥のネジを取り付けます。

グリップカバーを取り付けます。(ネジ1本)

セレクターレバーを取り付けます。

レシーバーカバーリリースレバーを取り付けます。

チャンバー&インナーバレルをレシーバーとメカボックスの間から斜めに挿しこみ取り付けます。

アウターバレル固定ネジ2個を取り付けます。

ホップアップチャンバーAssyを固定している左右ネジを取り付けます。

コッキングレバーとホディングレバー(シャフト)を取り付けます。

レシーバーカバーを取り付けます。

ハンドガードを取り付けます。
チャンバーの修理とバレル
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さて問題のホップアップエレベーターの調整ねじ折れを修理しなければなりません。
折れた部分に新たにネジを植えこみましょう。

ホップアップエレベーターセンターにM3のネジ穴をあけます。
5mm程度の部品に3mmの穴ですから超難しい作業です。

あけたM3ネジ穴にメタルロック接着剤でM3のネジを植えます。
固まったらネジの頭を切り落とします。

ホップエレベーター裏側にマルイのホップアップラバーが取り付けられるように
丸い凹みを鑢で削って作っていきます。
見事ホップアップエレベーターの修理ができました。
ですが...今回は成功しただけでもしかしたら失敗したかもしれません。

バレル出口の奥20mmからの緩やかなテーパーとし内部は鏡面加工が施されています。
インナーバレルは長ければ長いほど集弾性能が良いと言うわけでもなく
400mm以上はあまり必要がありません。
ですが今回インナーバレルはカットせず690mmそのまま使いました。
理由は長いほうが狙撃銃らしくてカッコいいから!!

インナーバレルにホップアップパッキンを取り付けチャンバーに差し込みます。
ただ差し込むだけの作業ですが非常に重要な部分で組み付けがあまいと、
弾道のばらつき、弾詰まり等の不具合がおこります。
ホップアップパッキンのヨレをなくしながらまっすぐ組み付けるようにしましょう。

ホップ窓からホップパッキンが水平に降りてきていますね。
壊れたチャンバーが治って一安心、N-1バレル&チャンバーの完成です。
スコープ
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ドラグノフSVD スコープ
レティクルのイルミネーションが光らなかったのでついでに修理します。

タダの接触不良だったようでいつの間にか点灯しました。

このスコープのレティクルの見かたで、
左側のグラフの所に身長170cmの人がピッタリ入ったところの
下の数字×100mが目標までの距離なんだそうですね。
まあエアーソフトガンなんで50m以上先を狙えるわけもありませんが...。
完成
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初速は0.2g弾で92から95程度。法定内です。
試射は、いつもお世話になっております焼津スペシャルフォースのシューティングレンジです。
私にはオフセットしているスコープが使いづらくてうまく当てるのに苦労しました。
上の写真をクリックすると拡大表示されます。
長い銃ですので いつもの記念撮影スペースでは収まらずスペシャルフォースの横で撮ってきました。
上の写真をクリックすると拡大表示されます。
荒れ果てた線路?がロシアな雰囲気に感じます??
上の写真をクリックすると拡大表示されます。
スナイパーライフルなのに「飛ばない!」不具合も改善されこれで完成です。
あとがき
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さてドラグノフとは関係ありませんが、
最近のバッテリー性能の向上がすさまじく次々と高性能な物が販売されています。
ですがそのバッテリーを使っても銃本体が大丈夫と言う訳ではありません。
高性能なバッテリーにより射撃サイクルは上がる事により、
・ギア及びピストンの損傷
・モーター及び配線の過負荷による発熱
・機械式プリコッキングのオーバーラン(2発発射)
・トリガーロック
等の不具合が起こる危険性があります。
バッテリーもチューニングパーツの一つですのでバランスを考え
無理な性能向上には気をつけましょう。
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NEXT
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次回は...
・ホップアップが新しくなった マルゼン CA870
・ARES製 GSG G14
・AK フルチューニング
のいずれかをいつか...やります。
って事で、お楽しみに!!
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