2012年08月19日
マルイ 次世代 SOPMOD M4 オーバーホール 分解編
マルイ 次世代 SOPMOD M4 のオーバーホール依頼を受けましたので、
2回に分けて 次世代 M4 のオーバーホール解説をしていきましょう。
今回は、其の分解編ですネ。

今回お預かりした次世代M4はスタンダードの オーバーホール。
時々引き金を引いても弾が出ない不具合の解決と、
疲れきった部品の交換によるリフレッシュです。
2回に分けて 次世代 M4 のオーバーホール解説をしていきましょう。
今回は、其の分解編ですネ。

今回お預かりした次世代M4はスタンダードの オーバーホール。
時々引き金を引いても弾が出ない不具合の解決と、
疲れきった部品の交換によるリフレッシュです。

とりあえず初速測定をしましょう。
おおよそ84程度。ごく普通にヤレていますね。
ダミーボルトユニットの取り外し
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分解する前に、セミオートで空撃ちをします。
発射サイクルを初期位置に戻す為です。
引き金を引いたら1秒程度引き金から手を離さずに、
発射サイクルを初期位置に戻しピストンが上死点に来るようにしましょう。
これをやっておかないとダミーボルトユニットの部品が外れない場合があります。
テイクダウンピンを左側から打ち抜きます。

チャージングハンドルを少し引き、アッパーレシーバーを前側にスライドします。
アッパーレシーバーを分離します。

チャージングハンドルを引いて持ち上げて取り外します。

ボルトリターンシャフトを前方に押しダミーボルトユニット一式を取り外します。

ダミーボルトユニットはボルトリターンシャフトで纏まっていますが、
取り外すとバラバラになり組み上げるのが面倒です。
出来る限りそのままで保管するのが良いでしょう。

バラバラになっちゃたら...この写真でも見て思い出してください...。
ストックバッファーチューブの取り外し
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次世代M4はストック内部とストックバッファーチューブの間に
レール状の通電パーツを配置する事でストックの伸縮を可能にしています。
そのままストック固定レバーを引っ張りストックを引き抜くと
その接点部分を引っ掛けてしまい、壊したり通電不良が起こります。
そうならない為にはめんどくさいかもしれませんが、
通電レールを取り外してからストックを取り外すのが良いでしょう。

ストックの本体端子セット(バッテリー接続部とヒューズ)を取り外します。
今回のM4はストックインLiFeバッテリーの為にミニコネクターに改造してあります。
通常ですと、真ん中とヒューズ両端部にネジがあります。

通電レールを引き抜きます。

ストック固定レバーを引っ張りストックを引き抜きます。
通電レールを取り外した穴より、通電端子が見えますので
引っかかっていないか確認しながら抜きます。

通電端子(ネジx1 下にスプリングがあります)、
バッファーチューブコードカバー(ネジx2)を取り外します。

バッファーチューブコードカバーのネジにはネジロックが塗布されていて硬い場合があります。
コードカバーの前のコード押さえも外します。
ただ挟まっているだけです。

バッファーチューブの取り外しには通電端子の配線を、
はんだコテで取り外したほうが楽なのですが
今回は外さないで作業してみます。

M4用のバッファーリングレンチで、バッファーリングを緩めます。
ネジロックが塗布されていますので硬いです。
プラスチックハンマーで叩く等して反時計回りに回しましょう。

バッファーリングに配線を挟み込まないように注意しながら、
バッファーチューブを反時計回りに回して取り外します。
配線をねじ山で傷つけないようにするのが結構難しいので、
バッファーリングから配線を抜き取ったほうが良いのですが、
今回は半田ごて取り外し無しです。(こっちのほうがめんどくさいかも)

やっと外れました!!
ねじ山に、ネジロックと塗料のカスが付いているので綺麗に掃除しておきましょう。

メインスプリングガイドを取り外します。
メカボックスの取り出し
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マガジンキャッチを取り外します。

バネが入っているので無くさないようにしましょう。

トリガーロックピンを抜きます。
次世代M4は使い続けていると、トリガーロックピンが簡単に抜け落ちてきてしまいます。
このM4も抜け落ちやすかったのか、ガムテープで固定してありました。

こうしたトリガーロックピンの緩みがあるM4の大半は、バッファーリングが緩んでいます。
バッファーリングが緩むと後ろ側にひっぱり気味に固定されていた
メカボックスの固定が甘くなり、トリガーロックピンが抜け落ちやすくなるようです。
トリガーロックピンがゆるい場合は、バッファーリングの固定を確認してみましょう。

グリップ部モーターカバーを取り外します。(ネジ2本)

モーター位置調整板を落とさないように回収しましょう。
モーター配線端子を引き抜き、モーターを取り外します。

モーターブラシの削り粉が結構付いています。
綺麗に掃除しておきましょう。

取り外したらモーターだけは密閉できる容器か袋などに入れておきましょう。
磁力で、ネジ等の金属を引きつけ、万が一モーター内部に入ってしまったら大変な事になります。
そのための予防策です。

グリップ内のネジ2本を外し、グリップを取り外します。
モーターへの配線2本が複雑に絡み合いますが、無理せず丁寧に引き抜きましょう。

メカボックス前方を少し持ち上げ、ボルトキャッチを取り外します。

いよいよメカボックスの取り外しです。
斜め前に引っ張り持ち上げていきます。
メカボックスの分解
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メカボックスを固定しているのはネジ5本です。(4本がT10トルクスネジ)
従来型M4よりネジ数は減っています。
まずはメカボックスを裏返しましょう。

なんと!!次世代M4はタペットプレートスプリングを
メカボックスを開く前に取り外す窓が付いています。
ココからスプリングを抜き出します。
とっても簡単便利ですね。

次世代M4のボルトキャッチ機能の部品を取り外します。
正式な名前なんてありません。
スプリングを飛ばさないように注意しましょう。

実銃はボルトを後退で固定するからボルトキャッチ。
この部品は機能的には、 タペットプレートキャッチ、トリガーキャッチと言った所かな?
もうその名称で決定です。

ネジ5本を緩めメカボックスを空けましょう。
次世代M4はメインスプリングをバッファーチューブで圧縮していますから
この段階ではもうフリーです。
従来型のように スプリングバビョーン!!を気にしなくてよいのでとっても簡単です。

メカボックス右側に部品が付いていないか確認をしましょう。
シムがプラスチックブッシュに張り付いていたりしますので、対のギア側に戻して置きましょう。
次世代M4のメカボックスを開けるのはとっても簡単です。
ユーザーが分解しやすいようにと言うわけではなく、
組立工場ラインから、「バネ抑えるのがめんどくさい!!」
と言った要望からでしょうけどね。

ボルトキャッチベースブロックを取り外します。

ピストン廻り一式取り外します。

ピストンのシリコングリスは乾き気味で茶色く汚れています。
新品に交換しましょう。

ギアー3点とラッチを取り外します。
ギアーにくっ付いたシムを落とさないように気をつけて外し管理しましょう。

セクターギアのピストン側ギア最終歯が磨耗で磨り減っています。
新品に交換しましょう。

トリガースプリングの取り付け方を良く覚えておき、トリガーを取り外します。

トリガースイッチのねじ1本を緩めトリガースイッチを取り外します。
トリガースイッチスプリングを飛ばさないように、押さえながら外しましょう。

カットオフレバーのねじ1本を緩めカットオフレバーを取り外します。
カットオフレバースプリングも合わせて外れますので無くさないようにしましょう。

セレクタープレートを前方にスライドさせ取り外します。

これでメカボックスの分解がおわりです。
グリスの付いた部品はパーツクリーナーで丁寧に洗浄しましょう。
プラスチックの部品は台所用洗剤で洗ってしまうのも良いでしょう。
特に次世代M4は部品が多いので無くさないように管理しましょう。
チャンバー&バレルの分解
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チャンバー&バレルをアッパーレシーバーから引き抜きます。

バレル固定リングを外しインナーバレルをチャンバーより抜きます。
ホップアップアームはピンを抜けば外れます。

これ以上分解する必要はないでしょう。
部品はなくさないように管理しましょうね。

チャンバーパッキンが劣化して、入り口が切れ掛かっていました。
またシリコングリスの劣化したカスが付いていました。
こちらも交換です。
接点不良の解決
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次は「時々引き金を引いても弾が出ない」不具合を解決しましょう。
何回か撃って時々モーターが回らないのを確認していましたので、
通電不良かと?判断していました。

トリガースイッチがかなり汚れています。
分解して清掃しましょう。

ネジ2本です。

あともう一つはこちら。

接点部をパーツクリーナーで洗浄後、タミヤの接点グリスを塗布します。

今回のM4はストックインLiFeバッテリーの為の配線を
通電レールにはんだ付けしてありました。
はんだが剥がれかけていたので、これが接点不良を起こしていたのでしょう。
半田を付け直しておきましょう。
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今回はここまで!!
次回は「マルイ 次世代 SOPMOD M4 オーバーホール 組み立て編」に入ります。
今回の次世代M4編での写真枚数は106枚...。
分解編記事仕上げるのに8時間以上かかってます^^。
ってことで、 よろしく!! GUNドック
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システマ PTW INFINITY キット 分解
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KSC製M4ですか!
バレルの加工ぐらいなら出来ると思いますよ。
それでよく当たるようになるかわかりませんが、
こんど持ってきてください。
お蔭様で元気になって帰ってきました!
恩返しにサーモンさんをHITしたいと思います^^
次回も楽しみにしてます^^
組み立て編もUPしましたのでご覧ください。
あと、HITはいりません。