2016年01月17日

東京マルイ SCAR-L オーバーホール フルチューン編

2回に分けて お送りする「東京マルイ SCAR-L オーバーホール」
其のフルチューン編です。

この SCAR-L は思いつきでPDW化しちゃったので、
これまた思いつきでフルチューンドガン「Z-Tune SpecⅡ仕様」に仕上げます。

思いつきであれなんであれ、手間とコストを惜しまず全力投球です。

性能目標は、
☆命中精度向上(30m程度の空き缶を連続で撃ち抜く程度)
☆飛距離向上(ロングレンジ55mぐらい)
☆究極のトリガーフィーリング
☆他を圧倒するへんてこデザインなのにガチ。
を目指します。

メカボックスフレームの加工
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ピストンレール部はバリ取り、エッジ丸め、鏡面加工。
シリンダー受け部もバリが多かったので綺麗に削ってあります。


メカボックス外側を鏡面加工にしてあります。
ついでだから磨いてある部分もありますが、
部分的に平面を出してあったり、組み付け時のチリ合わせを
確認する為に磨かれています。


下面の磨きも無意味な作業ではありません。


リコイルウエイト、ボルトベースブロックが組み合わさると
巨大なメカボックスとなります。


ゴテゴテでカッコいいですがSCARを重くしている要因な気がします。

軸受けの接着
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メタル軸受けを接着剤で固定していきます。
だいたいどこのショップであれブログ記事でも瞬間接着剤で固定しますが
そこに疑問を持つようになりました。
瞬間的に固着する接着剤ですと軸に対して斜めに固定されてしまう
可能性がありそれによりギアーの回転抵抗が増してしまうのではないかと?
実際に89式の軸受けの接着は軸に対して斜めに固着してしまう事が多いです。
ですので当ファクトリーでは瞬間接着剤を用いない方法に切り替えました。


ゆっくり固まる接着剤を用い軸受けを取り付けます。
接着剤はメカボックス軸受け穴と軸受けのガタを考慮し数種類の接着剤から選定しています。


メカボックス左片側の軸受けに接着剤を塗布し取り付けます。


ゆっくり固まる接着剤ですので慌てずに、座面にしっかりと軸受けを落とし込みます。


取り付けが終わったらギアー3点と反対側の軸受けを取り付けます。
*反対側の軸受けにはまだ接着剤を塗布しません。


メカボックスをしっかりと閉じ一日放置し接着剤を乾燥させます。


メカボックス左片側の軸受け接着が完了したら、
同じようにメカボックス右片側の軸受けに接着剤を塗布し取り付けます。


ギアー3点を取り付けメカボックスをしっかりと閉じ一日放置し接着剤を乾燥させます。


これでギアーに対し軸受けの通りをしっかりと出す事ができ回転抵抗を抑えることが出来ます。

生産性で考えれば瞬間接着剤による固定が効率的かもしれません。
ですがそれでは、確実性に欠けるテヌキだと判断するようになり
当ファクトリーでは軸受けの固定作業だけでも2日を要する事になりました。

ギアのシム調整
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ベベルギア基準式シム調整をおこないます。


ギア作動音が発生しやすいベベルギアとモーターピニオンギアのアタリを
セッティングしたあとにベベルシム調整をする事によって、より静かなドライブが期待できます。



セクターギアはタペットプレートとピストンラックギアの
接触位置を優先に考えシム調整をします。
スパーギアはセクターギアとベベルギアのギア歯に合わせて、
かつギア側面とメカボ壁面に接触しない位置にシム調整しましょう。


ある程度のシム位置が決まりましたら、メカボックスをしっかりとネジで閉めこみ
手でセクターギアを回しスルスルと回るか確認します。



何度か調整を重ねベストなギアシム調整を目指しましょう。
またシムは出来る限り使用枚数が少なくなるようにしましょう。

メカボックス組み立て(FCU Fire Control Unit)
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FCUはBig-Out社製 DTM-N(Digital Trigger system Match)を使います。

DTMの特徴は、
☆3バーストモードORフルオート切り替え
 ゲーム中でも容易に変更できる3バーストORフルオート切り替え機能
☆発射サイクルスピード制御
 セミ射撃時はそのままの射撃サイクルスピードで、
 3バーストORフルオート時の射撃サイクルスピードダウン制御
☆プリコキング(ピストン後退保持)
 ピストン後退保持機能による射撃レスポンスの向上
☆プリコキング開放
 ピストン後退保持のまま銃長期保存による部品劣化防止
☆セミ射撃時のトリガーロックがおきない
 マルイ機械式セミカットオフスイッチの廃止
☆日本製でアフターサービスも完璧

DTM-Nは次世代M4専用設計、トリガー部分に全て収まるオールインワン方式
プログラム設定による細かなセッティング変更可とまさに良い事尽くめです。


あっ!でも...ちょっと削らないとメカボックスに入りませんでした。

カットオフレバーはDTM-Nにとって非常に重要な部品です。
セクターギアが回りセクターカットオフカムがカットオフレバーを押し上げる。
カットオフレバーがDTM-Nのスイッチを作動させFCUが1サイクルを検知します。
カットオフレバーがスムースに動かないとセミ、フルの切り替えが
正常に作動しなくなりますのでバリ取り研磨が行われています。


DTM-Nをメカボックスに仮組みしてカットオフレバーが
FCUのカットオフスイッチを押すのを確認します。


セレクタープレートを後方にスライドさせ取り付けます。


カットオフレバー軸部にグリスを塗っておき取り付けます。


DTM-Nをメカボックスに取り付け配線をします。


DTM-Nのカットオフスイッチを確実に押すように
カットオフレバースプリングを引っ張って伸ばしておきテンションを高めます。


カットオフレバースプリングはDTM-Nを取り付けた後に取り付けます。
何故かって??たくさんのDTM-Nの取り付けをおこなった経験からです。

メカボックス組み立て(ギアーとラッチ)
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記述し遅れましたがギアーは純正ギアから「強化型R-Tuneギア」
軸受けは「次世代用5.9mmメタルR-Tune軸受け」です。
ギア、軸受けとも各部の寸法の変更がされ素材の変更で耐久性向上が期待できます。


スパーギア、セクターギアを取り付けます。
当ファクトリーで組まれるギアー3点は軸ぶれが無いかすべて検査されています。


取り付け方向を間違わないように逆転防止ラッチとバネを取り付けます。


ラッチを下に押し下げ、ベベルギアを取り付けます。

メカボックス組み立て(ピストン&シリンダー)
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シリンダーはチューン仕様に応じて数あるストック(在庫)の中から選定されます。
加速ポート位置だけでなく、メカボックスにピッタリ合う外径であることも重要です。


「R-Tune専用ピストン&ピストンヘッド」に変更します。


シリンダーヘッドは在庫で余っていたのでアルミ製シリンダーヘッドにします。
この部品が特に性能向上に起因するわけではありません。


ピストンヘッドノズルの外周にシリコングリス塗りこみます。


ピストンOリングも数あるストック(在庫)の中からシリンダー内径に合った物を選定します。

シリンダー内径に合わせ小さな外径のピストンOリングを伸ばしたり熱したりして使う例がありますが、
そのようなフィッティングですと気温変化や経年変化により径寸法が変化しやすくなります。
当ファクトリーでは長時間常温で放置し径寸法が安定した物をフィッティングさせています。


シリンダー内部は表面研磨がされています。
毎度写真ではピカピカに磨かれているように見えますが、
実際にはヘアライン状の磨き傷が残されており、
自動車エンジンで言うホーニング加工と同じ効果があります。
この磨き傷にグリスが保持され、低摩擦、高気密が実現されます。


シリンダー&タペットノズルを取り付けます。


ピストンASSYを取り付けます。


スプリングは「Z-Tune専用ハイレート・スプリング」
「ライラクス製 EGスプリングガイド NewVer.1」により
スプリングの圧縮時に発生する回転作用を解消し、
スプリングの寿命の低下とねじれ抵抗を解消します。

メカボックス組み立て(完成)
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トリガースプリングをBig-Out社製 DS-1に変更します。
DS-1は通常のトリガースプリング比を100%として
約30%ほどトリガータッチが重くなります。
これにより引き味が重くなり微妙なタッチを実現します。


トリガースプリングが固くなっていますのでDTMの基板を傷つけないよう
トリガーを注意して取り付けます。
セカンドカットオフブロックを忘れずに取り付けます。


メインスプリング&スプリングガイドを押さえ込みながらメカボックスを閉じます。


メカボックスのネジは基本的に内側から外側に向けて各所を均等締めするのが基本です。


セカンドカットオフリンクを取り付けます。


スプリングの引っ掛け位置を注意し、
取り付けネジでスプリングを押しつぶす事が無いように注意しましょう。


タペットプレートスプリングを挿入窓口から入れます。


メカボックスにボルトベースブロックを取り付けます。


フレームロックピン抜け防止のCリングを忘れずに取り付けましょう。


ボルトベースブロックを止めるネジは3本ですが上側の1本は
リコイルウエイトシャフトの押さえですので後で止めます。

リコイルウエイトの取り付け
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リコイルショックを生み出すリコイルウエイトを取り付けます。
この部品を取り付けずに組み込むとリコイルショックレス仕様となります。


リコイルウエイトをスライドさせて取り付けます。


リコイルウエイトシャフトを前方より挿入しリコイルウエイトダンパーを取り付けます。
リコイルウエイトダンパーは前側がゴム部です。



リコイルスプリング小
リコイルスプリング大
リコイルシャフトエンドブロック
の順番で取り付けます。


ボルトベースブロックのリコイルウエイトシャフト押さえネジを取り付けます。


リコイルウエイト付きメカボックスASSY完成です。


メカボックス組み込み
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セレクターレバー左を「S」の位置にします。


セレクターレバー右を「S」の位置にします。


メカボックスをロアフレームにまっすぐ垂直に挿入します。
途中ボルトキャッチを取り付けます。


ボルトキャッチの取り付けを確認します。
ボルトキャッチが中のボルトキャッチ機能の部品の上に乗るようにします。


左右セレクターとセレクタープレートのギアーが噛み合っていれば、
フレーム上部フチとメカボックスのシリンダーのラインが平行になっているはずです。


Fフレームロックピンを打ち込みます。


グリップを取り付けます。
この段階ではグリップ内のネジ2本を軽く止めておきます。


ストックコード(配線)を差し込みます。


ストックヒンジ基部をロアフレームに取り付けます。


ストックを折りたたみ、ストックヒンジのネジ2本を取り付けストックを固定します。


グリップ内のネジ2本を締めこみます。


モーターを挿入し配線します。
モーターへの配線はハンダ直付けです。
モーターから配線が抜け落ちない信頼性の高い取り付けがベストです。
ハンダ直付けは分解する際に毎度半田ごてを用意しないとならなく
手間だと嫌われますが、そんなに何度も分解する壊れやすいチューンドガンを
作っている訳ではないのでそのような考えは必要ありません。


モーター位置調整版を忘れずに取り付けグリップ(モーター)蓋を取り付けます。


グリップ部モーターカバーを取り付けます。(ネジ2本)


メカボックスの組み込みが終わり ロアレシーバーAssy完成です。


この段階でメカボックスが正常に作動するかチェックしておきましょう。


ダミーボルトを連動させるボルトリコイル連動バーを取り付けます。


リコイルバーにリコイルバースプリングを取り付け、
ボルトリコイル連動バーに引っ掛けながらリコイルウエイトにはめ込みます。


アッパーレシーバ組み付け
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アッパーレシーバーにチャンバー&バレルを取り付けます。
チャンバーを前方に押し込みます。


チャンバーを刺しこみ右にぐいっ!!と捻ればチャンバーは固定されます。


アッパーレシーバをロアレシーバに組み付けます。


ボルトリターンロッドがロアレシーバーの穴位置に差し込まれるか確認します。


アッパーフレーム後端部の左右 計4本のネジを取り付けます。


レール後端部のネジを取り付けます。


バレル付け根のスクリューホルダー後部の左右 計2本のネジを取り付けます。
トルクスレンチ T25 を使いましょう。


リアサイトを取り付けます。

バレル&チャンバー
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いつものように、バレル出口奥20mmからの緩やかなテーパー、
内部は鏡面加工が施された物です。
もちろん旋盤を使わない手加工です。


PDW化に伴いインナーバレルも短く切断されています。


「Z-Tune SpecⅡ専用セッティングN-1チャンバー」完成です。

ミリストロークトリガー
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ノーマルトリガー

通常電動ガンのノーマルトリガーは発砲までのトリガー引き代が10mm程度あります。

ミリストロークトリガー

「Z-Tune SpecⅡ」のミリストロークトリガーは発砲直前の状態までトリガーが倒れた状態で
トリガーが保持されトリガーオフとなっています。
そこからわずか3mmトリガーを引くだけで発砲となります。
トリガーへのフェザータッチによる発砲で射手の手ブレを抑制し、
かつDTMの射撃レスポンスをあわせ持つ「Z-Tune SpecⅡ」は
新次元のトリガーフィーリングを実現しました。

完成
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コンパクトなスカーになりました!!


後方から見るとストックが長すぎる気がしますが...。


バッテリーはミニSサイズ7.4V Lipoをストック内に収納します。


初速はマルイ0.2g弾で91から93程度。


マルイ0.25g弾で82程度。法定内です。


おおよそのホップ量がマーキングされています。
青:弱い!!
金:0.25g弾で40メートル程度までまっすぐ飛ぶ!
赤:山なり弾道 強すぎ!これ以上強く掛けてはいけない。


もし...PDW化のオーダーを請けてもやるか悩む所です。
ぶった切りが傷一つなく絶対に成功するわけでは無いですから...。
失敗してもイイように思いっきりボッタクリな見積もりにするかもしれません。


余っていたTrijicon ACOG TA01をボディー色に合わせ塗装してみました。


上の写真をクリックすると拡大表示されます。
いろいろな小物と並べるとかっこよく見えるでしょ?


上の写真をクリックすると拡大表示されます。
*写真に写っているものはすべてトイガン用のオモチャです。


上の写真をクリックすると拡大表示されます。
SCAR PDWと うしろに写っているHK416は兄弟的な位置づけで製作しました。


上の写真をクリックすると拡大表示されます。
外観は違いますがコンセプトが同じ仕様です。


ぼくのかんがえた さいきょうの とくしゅぶたいシリーズ #2
「SCAR PDW Z-tune specⅡ」
完成です。

あとがき
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今回の記事は新規の掲載写真枚数が101枚となってしまいまして
データ量が膨大でページを開くにもかなり重いかもしれません。
数回に分けて掲載すればブログ閲覧数も増えて良いのかも知れませんが、
小出しにアップしていくような せこくて みみっちくて 貧相な
やり方が嫌いなので一気に書き上げました!!
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NEXT
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次回は...
実銃メーカー公認トレポンSCORPION EVO3
3連発の電動ガンAA-12
たぶん...やります。
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Posted by サーモン  at 14:23 │Comments(0)SCAR

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